※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
《B組》=ベラルーシ、中国、モンゴル、ルーマニア
1990年代終盤から女子を手がけ、世界選手権の初出場は2002年という比較的後発だった国が、ワールドカップ初出場を果たす。まだシニア、ジュニア、カデットどの部門でも世界チャンピオンは誕生しておらず、これからという国だが、2008年北京・オリンピックには55kg級にアナ・マリア・パバルが出場して5位入賞を果たしている。他に48kg級でエステラ・タマデュイアヌ・ドブレが出場した。
2012年ロンドン大会は代表選手を輩出できなかったが、2016年リオデジャネイロ大会では48kg級でアリナ・エミリア・ブクが出場。ブクは昨年の世界選手権(フランス)ではカナダやベラルーシといった強豪を破って決勝に進出。須崎に敗れたが、銀メダルを獲得し、同国を代表する選手に成長した。
合わせてジュニア、カデットにも世界の上位を占める選手が出現し、全体の底上げがなされている。今回のワールドカップを機に、さらなる飛躍が臨まれる新興国だ。
今大会の中心は軽量級だろう。50kg級にブクのほか、53kg級にはベテランの域に入った北京代表のエステラ・タマデュイアヌ・ドブレとそろっており、世界的な選手の頑張りでチームを勢いつけたいところ。
中量級には昨年のU-23世界選手権で上位入賞を果たしている選手などが名を連ねており、若さを武器にどこまで上位に食い込めるか。
※カッコ内は年齢。最終エントリーは16日のため、階級は本ホームページの予想です。
50kg級 Vuc, Alina Emilia(24)=2017年世界選手権48k級2位
53kg級=エントリーなし
55kg級 Tamaduianu Dobre, Estera(31)=2017年世界選手権53kg級5位
57kg級 Pricob, Simona(23)=U-23世界選手権55kg級2位
59kg級 Zhydachevska, Katerina(24)=2018年クリッパン女子国際大会59kg級5位
62kg級 Incze, Kriszta Tunde(21)=2017年世界選手権60kg級8位
65kg級=エントリーなし
68kg級 Popescu, Adina(27)=2016年欧州選手権69kg級5位
72kg級 Anghel, Alexandra Nicoleta(20)=2017年世界ジュニア選手権67kg級3位
76kg重 Axente, Catalina(22)=2017年ヘンリ・デグレーン国際多雨会(フランス)