※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
【ビシュケク(キルギス)】2018年アジア選手権第4日は3月2日、キルギス・ビシュケクで女子5階級が行なわれ、57kg級の屶網さら(愛知・至学館高)と65kg級の今井海優(自衛隊)が銀メダル、53kg級の宮原優(博報堂DYスポーツ)、62kg級の伊藤友莉香(自衛隊)、72kg級の古市雅子(日大)が銅メダルを獲得した。
屶網は韓国とベトナムの選手に快勝したあと、決勝で2016年世界選手権60kg級優勝、昨年のアジア・インドア&マーシャルアーツ大会58kg級優勝のペイ・シングル(裴星茹=中国)に1-3で敗れた。シニアの国際大会は初出場にして初のメダルを取った。
今井は三者による予選ブロックで2連勝して1位へ。反対ブロック2位の韓国選手との準決勝もテクニカルフォール勝ち。決勝は予選で勝った昨年のアジア・インドア&マーシャルアーツ大会69kg級3位のナブヨト・カウル(インド)との再戦となり、1-9で敗れてシニアの国際大会の初出場初優勝を逃した。
宮原は準決勝で昨年の世界選手権48k級5位のパク・ヨンミ(北朝鮮)に3-4で惜敗。3位決定戦は2016年アジア選手権48kg級3位のベトナム選手をフォールで下した。国際大会の3連続優勝はならなかったが、5大会連続でのメダル獲得。
伊藤は準決勝で昨年の63kg級世界チャンピオンのオーコン・プレブドルジ(モンゴル)に1-9で黒星のあと、3位決定戦はウズベキスタン選手にフォール勝ちした。負傷から復帰したあと、国際大会2大会連続のメダル獲得。
古市は三者による予選ブロックで2位となり、準決勝で昨年の世界選手権69kg級3位のハン・ユエ(中国)に黒星。3位決定戦では1月のヤリギン国際大会(ロシア)3位のカザフスタン選手を破り、銅メダルを確保した。国際大会7大会連続のメダル獲得。
女子はこの日で終了し、「金1・銀3・銅4」の成績。国別対抗得点は中国、モンゴルに続いて3位だった。
各選手の成績は下記の通り。
【53kg級】宮原優(博報堂DYスポーツ) 3位=10選手出場
3決戦 ○[フォール、2:26=6-0]Vu, Thi Hang(ベトナム)
準決勝 ●[3-4]Pak, Yongmi (北朝鮮)
2回戦 ○[Tフォール、5:00=10-0]Babita, Kumari(インド)
1回戦 BYE
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【57kg級】屶網さら(愛知・至学館高) 2位=10選手出場
決 勝 ●[1-3]Pei, Xingru(中国)
準決勝 ○[Tフォール、2:45=10-0]Dao, Thi Huong(ベトナム)
2回戦 ○[フォール、2:32=8-0]Kim, Yeseul(韓国)
1回戦 BYE
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【62kg級】伊藤友莉香(自衛隊) 3位=10選手出場
3決戦 ○[フォール、1:58=6-0]Narbaeva, Khalbazar (ウズベキスタン)
準決勝 ●[1-9]Purevdorj, Orkhon(モンゴル)
2回戦 ○[フォール、2:07=4-0]Nguyen, Thi My Hanh(ベトナム)
1回戦 BYE
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【65kg級】今井海優(自衛隊) 2位=6選手出場
決 勝 ●[1-9]Kaur, Navjot(インド)
準 決 勝 ○[Tフォール、4:08=10-0]Lee, Han Bit(韓国)
予選3回戦 ○[Tフォール、0:45=10-0]Baltaniyazova, Bakhtigul (ウズベキスタン)
予選2回戦 BYE
予選1回戦 ○[4-4]Kaur, Navjot(インド)
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【72kg級】古市雅子(日大) 3位=6選手出場
3位決定戦 ○[Tフォール、5:25=10-0]Bakbergenova, Zhamila(カザフスタン)
準 決 勝 ●[Tフォール、0;42=0-10]Han, Yue(中国)
予選3回戦 ●[フォール、4:35=2-12]Ochirbat, Nasanburmaa(モンゴル)
予選2回戦 ○[フォール、1:02=4-0]Orinbaeva, Lalakhan (ウズベキスタン)
予選1回戦 BYE
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《国別対抗得点》
[1]中国 185点、[2]モンゴル 167点、[3]日本 161点、[4]インド 119点、[5]韓国 109点、[6]カザフスタン 101点