2018.02.19

イラン協会のラスール・ハデム会長がUWWへ抗議の意思表示

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

 イランほかのメディアは2月18日、世界レスリング連盟(UWW)が昨年11月のU-23世界選手権(ポーランド)でイランのアリ・レザ・モハマド・カリミマチアニとコーチのハミド・レザ・ジャムシディがイスラエル選手との次の試合を忌避するため、故意に負けたとされる行為に対して出場(活動)停止処分を下したことを報じるとともに、イラン協会のラスール・ハデム会長がこの裁定に抗議する意思を示したことを報じた。(関連記事

 ハデム会長は「この決定は国際オリンピック委員会(IOC)の圧力によるものであり、世界の政治的、経済的な影響によるものだ」とコメント。イランに対する不当な力が働いていると非難している。

 イスラエルのメディアなどは、イランがイスラエル選手との対戦を忌避するのは国策であり、多くの競技で対戦を避けてる事実と、イスラエル戦を拒否して栄光をつかみ損ねた選手が国内で賞賛され、英雄扱いされている事実などを挙げ、イランの方針を非難している。

 フランスの通信社AFPは、カリミマチアニは2013年の世界選手権(注=正確には世界ジュニア選手権)でイスラエル選手との対戦を棄権して順位をはく奪された過去を報じている。