※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
【ブィドゴシュチュ(ポーランド)】U-23世界選手権第4日は11月24日、ポーランド・ブィドゴシュチュで女子4階級が行なわれ、53kg級の五十嵐未帆(至学館大)、60kg級の坂野結衣(警視庁)の2選手が優勝、69kg級の松雪成葉(愛知・至学館高)が銀メダル、48kg級の奥野里菜(至学館大)は5位。
五十嵐はシニアのロシア選手権3位のエカテリナ・ポレシチュク(ロシア)など欧州3選手を破って決勝へ進出。キ・ザング(中国)と対戦し、テクニカルフォールで勝った。昨年の世界ジュニア選手権48kg級以来の優勝で、カデット、ジュニア、U-23の3部門で優勝を飾った。
坂野は2試合に勝ったあとの準決勝で、今月のデーブ・シュルツ国際大会(米国)で敗れたカイラ・コリーン・ミラクル(米国)にリベンジ。決勝は世界ジュニア選手権59kg級5位のイロナ・プロコペブニウク(ウクライナ)を7-3で下した。今年1月のデーブ・シュルツ国際大会(米国)以来の国際大会優勝。
松雪はU-23欧州選手権2位のオーストリア選手やシニアのアジア選手権2位のインド選手を破るなどして決勝へ進出。U-23欧州選手権優勝でシニアの世界選手権3位のコウムバ・ラーロク(フランス)に0-4で敗れた。
奥野は1回戦を勝ったあと、2回戦で世界選手権48kg級3位エビン・デミルハン(トルコ)に1-3で黒星。敗者復活戦を勝ったものの、3位決定戦で敗れた。
女子はこの日で終了。日本は6階級を制覇し、国別対抗得点は75点をマーク。47点のウクライナを大きく引き離して優勝した。3位はロシアで、以下、モンゴル、アゼルバイジャン、中国の順。
各選手の成績は下記の通り。(撮影=矢吹建夫)
【48kg級】奥野里菜(至学館大) 5位=15選手出場
3決戦 ●[2-4]Turkan Nasirova(アゼルバイジャン)
敗復戦 ○[10-6]Kseniya Stankevich(ベラルーシ)
2回戦 ●[1-3]Evin Demirhan(トルコ)
1回戦 ○[フォール、3:00]Julie Martine Sabatie(フランス)
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【53kg級】五十嵐未帆(至学館大) 優勝=18選手出場
決 勝 ○[Tフォール、12-2]Qi Zhang (China)
準決勝 ○[9-4]Khrystyna Bereza(ウクライナ)
3回戦 ○[Tフォール]Ekaterina Poleshchuk(ロシア)
2回戦 ○[6-1]Mercedesz Denes(ハンガリー)
1回戦 BYE
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【60kg級】坂野結衣(警視庁) 優勝=15選手出場
決 勝 ○[7-3]Ilona Prokopevniuk(ウクライナ)
準決勝 ○[3-0]Kayla Colleen K Miracle (United States) (Dec 3-0)
2回戦 ○[フォール、5:34]Sarita Sarita(インド)
1回戦 ○[8-5]Tetiana Omelchenko(アゼルバイジャン)
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【69kg級】松雪成葉(愛知・至学館高) 2位=18選手出場
決 勝 ●[0-4]Koumba Sel Larroque(フランス)
準決勝 ○[4-2]Divya Kakran(インド)
3回戦 ○[7-2]Martina Kuenz(オーストリア)
2回戦 ○[4-3]Danute Domikaityte(リトアニア)
1回戦 BYE
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《国別対抗得点》
[1]日本 75点、[2]ウクライナ 47点、[3]ロシア 34点、[4]モンゴル 30点、[5]アゼルバイジャン 27点、[6]中国 26点、