※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
11月17~18日にロシア・ウラジカフカスで行なわれた男子フリースタイルの「アラニー国際大会」で、今年の世界選手権(フランス)の70kg級を圧倒的強さで制したフランク・チャミゾ(イタリア=元キューバ)が準決勝でU-23欧州選手権優勝のザウルベク・シダコフ(ロシア)に6-9で敗れた。大会委員長を務めたアルセン・ファザエフ氏(オリンピック2度を含め8度の世界一)は、この試合を「ベストマッチ」と評した(下動画)。
チャミゾは、3位決定戦はひざの負傷のため棄権。シダコフは決勝で昨年の世界選手権(ハンガリー)70kg級優勝のマゴメド・クルバナリエフ(ロシア)に敗れた。
同級にはリオデジャネイロ・オリンピック65kg級優勝のソスラン・ラモノフ(ロシア)も出場。初戦でアゼルバイジャン選手に勝ったものの、前夜に発熱するなど体調不良でドクターストップとなり、その後は棄権した。同選手は今年9月の世界軍隊選手権(リトアニア)70kg級で優勝していた。
125kg級は男子フリースタイルで3度世界一に輝き、2015年世界選手権は両スタイル最重量級に出場してともに銅メダルに輝いたバイリャル・マホフ(ロシア)が優勝。昨年のリオデジャネイロ・オリンピックの男子フリースタイルで初戦敗退の不覚のあと、初めての個人タイトルを獲得した。