※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
ウクライナ女子の基盤を築いたタチアナ・コマルニチカヤ
並行して若手世代を強化しており、イリーナ・メルレニが1998年世界カデット選手権46kg級で優勝、1999年世界ジュニア選手権46kg級で優勝など実力をつけ、2000年世界選手権46kg級で同国女子選手として初優勝。2002年世界選手権では、67kg級のカテリナ・ブルミストロバが優勝した。
2003年世界選手権48kg級でも優勝したメルレニは、2004年アテネ五輪でも決勝で伊調千春を破って優勝。女子レスリング史上、最初のオリンピック・チャンピオンに輝いた。メルレニは2006年に出産のため休養。再び世界一を目指したが、2007年世界選手権では伊調に敗れて2位。2008年北京五輪でも伊調に敗れ銅メダルに終わった。
その後、2010年世界選手権51kg級でアレクサンドラ・コートが優勝。2011年世界選手権では59kg級のアンナ・バシレンコが勝つなど、世界チャンピオンを頻繁に輩出する強国となっている。
メルレニは2人目を出産したあと再復帰し、今年5月の五輪最終予選で優勝して五輪出場枠を獲得。五輪3度連続出場を目指している。
【エントリー選手】
48kg級: Irini Merleni (2004年アテネ五輪優勝)
51kg級: Oleksandra Kohut (2010年世界選手権優勝)
55kg級: Iryna Husyak (2012年ウクライナ国際大会7位)
59kg級: Anna Vasylenko (2012年欧州選手権優勝)
63kg級: Yuliya Ostapchuk (2012年欧州選手権優勝)
67kg級: Alina Stadnik (特になし)
72kg級: Kateryna Burmistrova( 2011年欧州選手権優勝)
![]() 伊調千春を破り、アテネ五輪を制したイリーナ・メルレニ。女子レスリング史上、最初の五輪チャンピオンだ |
![]() 2010年世界選手権で堀内優を破って優勝のオレクサンドラ・コート |