※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
9月11日から始まった男子両スタイルの全日本チーム合宿に、13日から先月末の全日本学生選手権の1~3位選手を中心にした学生選抜チームが合流。16日までの4日間、全日本と学生選抜による熱い合宿練習が行なわれる。
練習開始前には、林芳正・文部科学大臣がレスリング場を訪れ、激励した。現役の文部科学大臣がレスリングの練習を訪れて激励したのは、馳浩・日本協会副会長が大臣だった時を別にすれば、2013年12月のアジア女子合宿に下村博文大臣が訪れて以来。(写真下に続く)
以前から全日本と学生の合同練習の必要性を言われており、昨年のこの時期、何年かぶりがで行なわれた合同合宿。しかし、リオデジャネイロ・オリンピックの後ということで、オリンピック代表選手は4人のうち1人のみの参加。オリンピックを逃したことを機に引退した全日本トップ選手もいて、双方のトップがぶつかる合宿とは言い難かった。
今年は、全日本側からリオデジャネイロ・オリンピック銀メダルの太田忍(ALSOK)、先月の世界選手権(フランス)で優勝した文田健一郎(日体大)と高橋侑希(ALSOK)、銅メダルを取った藤波勇飛(山梨学院大)らトップ選手が勢ぞろい。学生選手は胸を借りて強化をはかった。
栄和人・強化本部長は、先月の世界選手権(フランス)に続いて今月の世界カデット選手権(ギリシャ)でも3スタイルで金メダルを取る好成績を挙げたのは、「すべての世代の指導者の意識が高まって一致団結していることと、東京オリンピックへ向けて選手が燃えているため」と分析。選手とコーチに対し、「意識を高めて頑張ってほしい」とエールを送った。
全日本学生連盟の藤沢信雄会長(大東大職)は「以前は学生時代に世界チャンピオンになったり、メダルを取った選手も多かった。やっと文田、藤波ら学生選手で世界のメダルを取る選手が出てきた。学生選手の意識づけとして、世界を目指す選手との練習が必要」と、合同合宿の意味を説明する。
リオデジャネイロでも学生選手(樋口黎)がメダルを取るなど、学生選手のレベルが上がっているのは間違いない。「味の素トレーニングセンターができて合同合宿しやすくなったことも大きい。この機を逃さずに学生のレベルを上げていけば、(現在の)学生の中から東京オリンピックでメダルを取れる選手が出てくるはず」と期待する。
吉本収強化委員長(神奈川大職)は、自身の学生時代は「時々やっていた」と振り返るが、いつの間にか途絶えていたという。「学生のトップとなり、さらに上を目指す選手にとっては、全日本トップ選手との練習は不可欠。刺激を受け、全日本トップ選手のレベルに到達してほしい」と話した。
来年以降も、全日本学生選手権のあと1~3位の選手を集めて全日本チームとの合同合宿をやる予定。藤沢会長は「年2回はやりたい」との希望。来年は9月に世界大学選手権がブラジルで予定されており、「それを目標に学生の強化を続けたい」と話した。