2012.05.14

【男子フリースタイルW杯・最終日】日本はブルガリアに勝って9位、米満達弘(自衛隊)は“個人優勝”

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

ブルガリア戦で闘う60kg級の湯元健一

 【バクー(アゼルバイジャン)】男子フリースタイルのワールドカップ最終日は5月13日、アゼルバイジャン・バクーで予選5回戦とファイナルが行われ、日本はB組5回戦でトルコに3-4で敗れ、同組最下位へ。

 ブルガリアとの9・10位決定戦は、選手のいなかった120kg級以外を勝ち、6-1で勝って9位となった。

 第1日のイラン戦で世界チャンピオンを破った66kg級の米満達弘(自衛隊)は、首の負傷のためトルコ戦を棄権。ファイナルは相手の棄権を見越してマットに上がり、不戦勝となった。

 現在は個人表彰は行っていないが、以前は出場した選手の獲得した勝ち点合計によって個人表彰を行っていた。その方式で計算すると、66kg級は不戦勝を含めて4勝をマークした米満が勝ち点「14」。世界王者のケルマニ・タガビ(イラン)ら3選手の「13」を上回って1位となる。日本選手が男子フリースタイルのこの大会で“個人優勝”を遂げたのは、1985年52kg級の佐藤満(現日本協会強化委員長)以来、27年ぶりとなる。

 55kg級の稲葉泰弘(警視庁)と60kg級の湯元健一(ALSOK)は2位。

 各試合結果は下記の通り。


◎B組5回戦

階級 日  本 ●[3-4]○ ト ル コ
55 稲葉泰弘(警視庁) 不  戦 ----
60 湯元健一(ALSOK) 2-1(0-1,2-0、TF6-0) Mustafa Yusuf Kartal
66 米満達弘(自衛隊) 不  戦 Mustafa Kuyucu
74 高谷惣亮(ALSOK) 2-1(3-0,0-1,5-3) Demirsin Batuhan
84 松本篤史(ALSOK) 0-2(0-2,2-4) Ibrahim Bolukbasi
96 山口 剛(早大ク) 0-2(1-2,0-1) Gor Kenan
120 ----- 不  戦 Yildrim Riza

◎ファイナル

階級 日  本 ○[6-1]● ブルガリア
55 稲葉泰弘(警視庁) 2-0(TF6-0,TF6-0) Feraim Mahmed
60 湯元健一(ALSOK) 2-1(1-0,0-4,2-0) Vladimir Vladimirov Dubov
66 米満達弘(自衛隊) 不  戦 Leonid Anatolievich Bazan
74 高谷惣亮(ALSOK) 2-0(2-1,3-0) Ivan Bogdanov Deliverski
84 松本篤史(ALSOK) 不  戦 Mihail Petrov Ganev
96 山口 剛(早大ク) 2-1(3-1,0-2、TF7-0) Georgi Atanasov Sredkov
120 ----- 不  戦 Dimitar Angelov Kumchev