※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
9月4日(月)からギリシャ・アテネで行われる世界カデット選手権に出場する男子グレコローマン・チームが9月2日、羽田空港発の日本航空で出発した。パリ経由で現地へ入る。
先月の世界選手権(フランス)で3スタイルで金メダルを取ったあとの世界大会。その流れを引き継いで好成績を狙うが、来年1月から実施される2日間試合・2日間早朝計量のテスト大会でもあり、その状況を経験するという大きな役割が課せられた形となった。
江藤正基総監督(JOCエリートアカデミー・コーチ)は「去年、男子グレコローマンは5位が3人で団体(国別対抗得点)は11位。今年はメダルを取り、団体で1けた台が目標。男子フリースタイルも去年の銅メダル1個、団体5位以上を目指す。もちろん金メダルが目標だ。女子が全員決勝進出という好成績を残した。今年もやってくれると思う」と目標を掲げた。
ルール改正については、コーチングスタッフもかなり神経をとがらせているという。早朝計量を経験しているスタッフは、江藤総監督と世界レスリング連盟(UWW)派遣の斎藤修審判員(日本協会審判委員長)だけで、選手のみならず現場を預かるスタッフのだれもが未体験のゾーンとあっては、それも当然か。
「1日目の計量は、夕方から朝に変わるとはいえ、だれもがきちんと落とせると思う。問題は(勝ち残った選手の)2日目。しっかり指導したい」と言う。経験談を話すと、どの選手も真剣なまなざしで聞いていたそうで、選手の計量に対する準備や意識の高さは感じているという。「とにかく経験してきて、今後にプラスになるような体験談を協会に報告したい」と言う。
森下浩監督(和歌山・和歌山北高教)は、2日間計量の経験はあるが、2日間の早朝計量はやったことがない。「選手もスタッフも初めての経験。そのあたりは難しい大会になります。まず体重調整です。そこをしっかりさせて試合に臨ませたい」と言う。文田健一郎選手が世界王者になったことで、「グレコローマンの選手は、自分たちもできる、と燃えていると思います。去年よりいい成績を目指します」と気合いを入れた。
昨年の大会で3位決定戦に進みながら敗れた仲里優力主将(沖縄・北部農林高)は「みんなでメダルを取りにいきます」と団結を強調。自身はJOC杯を含めて今季4つの全国タイトルを手にしており、国体で5冠王を目指す立場。「去年、まずまず闘えたので、今年は気合いをしっかり入れて勝ち、弾みにしたい」と話した。
初めて経験する早朝計量は「きついとは思いますが、みんな同じ条件」と、自分に言い聞かせるように話した。
斎藤審判員は「テスト大会ということで、いろんなことが初めてづくし。プログラムに書いてある通りでない場合もあると思う。すべてをチェックし、日本へ持ち帰りたい」と言う。計量から試合開始までが、当初は2時間だったが、最新のスケジュールでは1時間になっており、それによって食事の摂り方も違ってくる。「行って、まず確認です」と、これまでとは違った気持ちで現地へ向かった。
このあと、女子チームが4日(月)、男子フリースタイル・チームが6日(水)に出発する。