※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
ロンドン五輪の代表選手、および女子ワールドカップ(5月26~27日、東京・代々木競技場第2体育館)の代表選手を含む全日本女子チームが5月6日、新潟・十日町市の桜花レスリング場で合宿をスタートした。同所では今年初の合宿。
合宿には、日本に修行に来たカザフスタン4選手、ロシア2選手、ハンガリー1選手と各コーチが参加(右写真)。2010年アジア大会63kg級優勝のイェレナ・シャリギナや2011年アジア選手権72kg級優勝のグゼル・マニュロバ(ともにカザフスタン)、2008年北京五輪55kg級代表のナタリア・ゴルツ(ロシア)ら世界トップ選手もいて、国際大会に向けていい環境がそろった。
しかし、スパーリングが始まり、練習が佳境(かきょう=ピーク)に入ると、外国選手は練習についていくのがやっと。長い遠征の疲れもあったのかもしれないが、スパーリングを1本終えるごとにマットに座り込むなど、日本選手との体力差は明白。練習の最後にはけん垂などの体力トレーニングで締めくくったが、それには参加しない選手もいた。
ロシアの五輪代表を目指すナタリア・ゴルツ
五輪で対戦が予想される選手もいるので、「日本恐怖症にしたい」と、14日まで続く合宿で日本の強さを骨身に染みさせるという。
日本選手には、今回と6月の2度の十日町合宿で、自然の中で十分な体力をつくり、ロンドン五輪ほかの各国際大会に挑むという。(撮影=関貴史)