※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
男子グレコローマン74kg級・金久保武大(ALSOK)「第1ピリオドのグラウンドで相手の足が右ひざに当たって内足じん帯を痛めてしまい、第2、3ピリオドのスタンドで思うように動けなかった。グラウンドでは、持ち上げにいきたかったけど、けがで踏ん張れなかったので、がぶりに移行したが、そこを乗られてしまった。クロスボディロックから攻撃した理由は、今までやってきたことを出そうと思ったからです。
組み合わせもよかったのに、もったいなかったです。せっかく(予選に)出させてもらったのに、申し訳ないです。(日体大の)松本慎吾監督からも激励のメールをいただいたのに、応えられなくて申し訳ありません。
(日体大の出場停止処分や昨年の全日本選手権で初戦敗退など、この4年間を振り返り)いろいろあったけれど、レスリングを続けてよかったです。高校まで柔道の選手でしたが、レスリングに転向して本当によかった。今は今後のことは考えていない。このあとゆっくり考えたいです」
男子グレコローマン84kg級・岡太一(自衛隊)「練習してきたことが全然出せず、自分が弱いなと思いました。(相手が北京五輪で準決勝まで進出した選手だったことについて)ビデオを見て、どのように攻めてくるか分かっていたが、それでも防げなかった。単純に自分が弱かった。1点取った場面もありましたが、あれは場外際で振ったら、たまたま取れただけ。あとはずっと攻め込まれていて完敗でした。
同学年の天野(雅之)が中国大会でいい試合をしていたから、自分も頑張ろうと思ったが、期待に応えられず、また(アテネ・北京両五輪に出場した)松本慎吾さんの階級で出場枠を取ることができなかったのは残念です。
試合が終わったばかりなので、今の時点では、すぐに4年後に切り替えられませんが、リオデジャネイロ五輪までレスリングをやると決めて自衛隊に入ったので、もっと84㎏級を強くしていきたいという気持ちになると思います」