※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
ロンドン五輪予選の最終ステージ最終戦は5月4日(金)~6日(日)、フィンランド・ヘルシンキで行われ、各階級とも上位2選手に五輪出場枠が与えられる。日本は男子フリースタイル84・96kg級、男子グレコローマン74・84・120kg級の5階級に出場し、五輪出場枠獲得を目指す。
◎男子フリースタイル
【84kg級】
《日本代表》門間順輝(秋田消防本部) / 最近の主要国際大会成績と五輪出場枠獲得国
2010年世界チャンピオンのミハイル・ガネフ(ブルガリア)が残った。今度の大会もブルガリアからただ1人、エントリーしている。3週間連続の予選会となり、コンディションは決してよくないはず。今年の欧州選手権3位のゲオルギタ・ステファン(ルーマニア)も3週間連続の出場。どこまで実力を出せるか。
2010年世界選手権5位のピオトル・イアヌロフ(モルドバ)、同7位のマシエイ・バラウェンダー(ポーランド)は欧州予選に出場したあと、中国大会をパスし、2週間開けての挑戦で、前記2選手よりはコンディションはいいだろう。
アジアからは、2011年アジア選手権3位のアイベク・ウスポフ(キルギス)が要注意だが、この選手も3月下旬のアジア予選から3大会連続の出場。2008年北京五輪2位のユスプ・アブデュサラモフ(タジギスタン)は、アジア予選のあと、中国大会をパスし、この大会にかけてきた。
韓国は今年のアジア選手権2位の選手ではなく、若手選手がエントリーしている。
【96kg級】
《日本代表》磯川孝生(徳山大職) / 最近の主要国際大会成績と五輪出場枠獲得国
欧州の強豪がほとんど出場枠を獲得している。要注意としては、2011年世界選手権8位のゲルゲリー・キス(ハンガリー)、2011年欧州選手権3位のニコライ・セバン(モルドバ)で、ともに3週間連続の予選大会参加。
2011年欧州選手権5位のエドガー・イェノキャン(アルメニア)は3週間連続の出場で、2010年欧州選手権5位のロドスラフ・バラン(ポーランド)は2週間連続の出場。
アジアの敵としては、韓国とモンゴルが残った。韓国は2010年アジア大会5位のキム・ヤエガンで、アジア予選に続いての参加。モンゴルは3月のアジア予選に出場した選手のほかに1選手がエントリーしている。どちらが出てくるか。
パンアメリカンの注意選手のルイス・ビベネス(ベネズエラ)も中国大会に続いての参加。コンディションは決してよくないはず。