※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
(文=増渕由気子、布施鋼治、渋谷淳 / 撮影=矢吹建夫)
■男子グレコローマン80kg級2位・勅使河原延明(日体大=しぶとく勝ち上がって決勝で前田祐也と競り合う)「自信はなかったけど、準決勝で藤井選手(達哉=青山学院大)に勝てたのがうれしかったです。いつも言われている最後まで攻める形は、決勝でもできたと思う。次に向けて自信になりました。全日本選手権で優勝します」
■男子グレコローマン98㎏級2位・木下駿(自衛隊=全日本選手権2位に続く2位)「全日本選手権で闘った時と内容がほとんど変わらない。組み手とか頭の位置とか基本的なところで対策を立てたけど、ダメでした」
■男子フリースタイル125kg級・田中哲矢(自衛隊=優勝を飾るもプレーオフで山本泰輝に敗退)「決勝までは、昨年の全日本選手権が終わってから課題として取り組んできたことが出た。構えを崩さず、プレッシャーをかけ続け、先手の組手で自分から相手を動かす。それを練習してきた。プレーオフでは、取らなくてはいけないところの大事なポイントで甘さが出てしまった。体力的なことを含め、ここぞというところで力が出せるよう練習していかないといけない。次は全日本選手権を目標にします」
■女子58kg級2位・熊野ゆづる(日大=若手成長株も、決勝で元世界代表に敗れる)「自分はまだ決勝のレベルじゃないので、また1から頑張りたい。海外の試合などをたくさん経験させていただいたのに、その経験をここで出せなかったので駄目だなと思った。川井梨紗子さん、浜田千穂さんなどにはまだ追いつけないけど、今回はその選手が別の階級になったので、そのチャンスをものにしたかったですが…」
■女子75kg級2位・古市雅子(日大=実績ある鈴木博恵にテクニカルフォール負け)「気持ちが駄目でした。(最初、思い切ってタックルに行ったものの)気持ちの問題で取り切れなかった。国際大会に派遣されたのは、1位の選手が行かないことになって、それで自分が参加しただけです。これからは自分が1位になって行けるようになりたいです。今後の目標は、階級区分がどうなるか分からないけど、今のところ(新階級として候補に挙がっている)72kg級を目指して体を作っていきたいです」