※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
若手選手の登竜門であるJOCジュニアオリンピックカップは4月22日(土)~23日(日)に神奈川・横浜文化体育館で行われ、ジュニアとカデットの2部門にわたり、次世代を占う闘いが展開される。ジュニア3部門の優勝候補選手とホープ選手を拾った。
※エントリーに基づいた展望であり、負傷等は勘案しておりません
◎男子フリースタイル
【50kg級】
3月の全国高校選抜大会を制した谷口龍我(千葉・日体大柏)がエントリー。勢いを持ち込めるか。昨年の全国高校選抜大会3位の桜井龍大(日本文理大=熊本・玉名工高卒)が西日本の意地を、昨年3位の後藤大河(東北学院大)が東北の意地を、それぞれ見せられるか。
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【55kg級】 昨年の50kg級を制した松井稜(山梨学院大)。2階級制覇に挑む
高校選手では、昨年カデット50kg級優勝の服部大虎と、昨年のインターハイと3月の全国高校選抜大会を制した山口海輝の千葉・日体大柏勢が優勝争いに加われるか。
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【60kg級】
昨年のチャンピオンは負傷欠場。同2位でアジア・ジュニア選手権2位の吉村拓海(早大)に、昨年のアジア・カデット選手権63kg級優勝で国体60kg級も制した榊大夢(山梨学院大=鹿児島・鹿屋中央高卒)、国体少年60kg級3位の谷山拓磨(拓大=京都・京都八幡高卒)、インターハイ55kg級2位の松尾洸希(明大=岐阜・岐南工高卒)らが挑む。吉村と谷山、榊と松尾がそれぞれ同じブロック。
3月の全国高校選抜大会優勝の小川航大(青森・八戸工大一高)が、どこまで上位に食い込めるか。
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【66kg級】
昨年3位でインターハイを制した梅林太朗(早大=東京・帝京高卒)、インターハイ2位の志賀晃次郎(拓大=京都・京都八幡高卒)の争いが、大学へ舞台を移して展開されるか。お互いに勝ち上がれば準決勝で対戦。反対のブロックにいる中村剛士(専大)はカデットで優勝経験があり、ジュニアでの優勝を目指す実力はあるはず。
3月の全国高校選抜大会を制した安楽龍馬(山梨・韮崎工高)、昨年の世界カデット選手権63kg級3位の基山仁太郎(三重・いなべ総合学園高)ら高校選手がどこまで上位に食い込めるか。
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【74kg級】 全日本王者も視野に入っている山崎弥十朗(早大)。通算4連覇は固いか?
挑む筆頭は、2015年の高校三冠王者(全国高校選抜大会、インターハイ、国体)で昨年の全日本学生選手権3位の吉田隆起(拓大)、昨年の高校三冠王者の三輪優翔(日体大=和歌山・和歌山北高卒)。お互いに勝ち上がれば準決勝で対戦するので、山崎への“挑戦者決定戦”となるか。
昨年カデット69kg級優勝の井筒勇人(千葉・日体大柏高)、3月の全国高校選抜大会を制した坂野秀尭(鹿児島・鹿屋中央高)、同2位の伊藤朱里(京都・網野高)らの高校選手がどこまで上位へ食い込めるか。
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【84kg級】
昨年74kg級3位だった松雪泰成(専大)が全日本選手権86kg級3位の実力を見せるか。昨年2位の横山凛太朗(山梨学院大=三重・いなべ総合学園高卒)が台頭するか。お互いに勝ち上がれば準決勝で対戦する。
反対ブロックには、3月の全国高校選抜大会優勝の山田修太郎(秋田・秋田商高)と、昨年の高校三冠王者ながら同決勝で山田に敗れた石黒隼士(埼玉・花咲徳栄高)がいる。大学生の間を勝ち抜き、準決勝で再戦なるか。
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【96kg級】 JOC杯通算4度目の優勝を目指す石黒峻士(日大)
昨年カデット100kg級優勝の山本壮大(静岡・飛龍高)、昨年の国体少年96kg級優勝の吉田ケイワン(埼玉・花咲徳栄高)は、ともに3月の全国高校選抜大会の優勝を逃した。巻き返しなるか。
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【120kg級】
昨年2位で全日本大学選手権3位などの山本泰丈(日大)が一歩リードか。グレコローマンで国体少年2位の実績を持つ藤本歩(山梨学院大)、昨年の国体少年120kg級3位の森右秀(愛知・星城)がどこまで食いつけるか。