2012.04.15

男子全日本チームが今年度初の合宿スタート

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

 ロンドン五輪の日本代表および代表候補選手を含めた男子両スタイルの全日本チームが4月14日、東京・味の素トレーニングセンターで今年度初の合宿をスタートした(右写真)。

 フリースタイル96㎏級の磯川孝生(徳山大職)と同84㎏級の門間順輝(秋田県消防本部)は仕事の関係で15日からの合流となるが、同66㎏級の米満達弘(自衛隊)ら五輪代表に決まった選手は4ヶ月後の本番に向けて、また今月末から来月初めの五輪予選最終ステージ(4月27~29日=中国、5月4~6日=フィンランド)への出場選手は2週間後の勝負へ向けて最終追い込みに入った。

 男子は3月末のアジア予選で6つの五輪出場枠を上乗せし、勢いに乗って最終ステージでさらなる出場枠獲得を目指す。中国大会はアジア予選と同じメンバーを派遣することが決まっている。フリースタイルは84㎏級の松本篤史(ALSOK)、96㎏級の磯川、120㎏級の荒木田進謙(専大ク)、グレコローマンは74㎏級の鶴巻宰(自衛隊)、84㎏級の天野雅之(中大職)、120㎏級の新庄寛和(自衛隊)の6選手が悲願の五輪出場へ挑む。

 佐藤満男子強化委員長(専大教)は、ロンドン五輪代表に対しては「組み手の展開を徹底し、その中で体力をつけること」を今回のテーマと話した。昨年は、今までにないほどの体力トレーニングを行い、全体的に体力のレベルアップをはかることができた。今回はその体力を生かした試合展開の部分(組み手やアタック)に重きを置いたメニューを組む予定だ。

 また、五輪枠を獲得していない残り6枠の選手については、「トライアル出場者は、自分が最後に何で勝負するのかを考え、その技を粘ったところで取れるよう、この短い間で仕上げていくように」と注文した。

 また、チームジャパンとしての結束力についても言及。練習パートナーとして合宿に参加した選手に日本代表選手へのサポートを呼びかけた。合宿は19日まで行われる。

(文・撮影=増渕由気子)

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五輪出場枠獲得を目指すフリースタイル120kg級の荒木田進謙

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