2016.11.29

日本が13勝7敗で勝利、グレコローマンは負け越す…日韓高校選抜交流競技会

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

 第20回を迎えた日韓高校選抜交流競技会で韓国高校選抜チームが11月27日に来日。28日に東京・味の素トレーニングセンターで親善試合が行われ、フリースタイルは日本が10勝2敗、グレコローマンは韓国が5勝3敗。通算は日本が13勝7敗で勝った。8月に日本が遠征した時はフリースタイルは10勝1敗と勝ち越し、グレコローマンは今回と同じく3勝5敗と負け越していた。

 枝迫興一郎団長(神奈川・釜利谷高教)は「勝ちはしたが、負けたところは圧倒的に負けた内容。そこを詰めていけるようにしたい、相手の得意な部分にくらいつけるような強化をやっていくことが、今後の高校生の強化ポイントになると思う」と話した。

 20回という区切りの大会を迎えたことについては、「ひとえに先輩たちの築いてこられた努力おかげで。伝統を受け継ぎ、30回、40回と続けて両国の競技力向上を目指したい」と話した。一方で、「友好が一番大切であり、高校生に学んでほしいこと。強化だけでなく、レスリングを通じて国際的な人間に育ってほしい」と要望した。

  高体連専門部の原喜彦副団長(新潟・県央工高教)は「全体的に元気がない。レスリングは個人競技だが、全体の力を個人の力にし、個人の力で足りないところを全体の力で補うというのが日本の伝統。もっと元気を出してほしかった、気迫がもっとあれば、フリーは全勝、グレコは3勝5敗ではなく、5勝3敗になったと思う」と苦言。

 昨年に比べ、選手が半分以上が入れ替わったという理由はあるものの、「おとなしい選手が多い。もっと気持ちを前面に出してほしい」と話した。

 今季、高校生の3大会(全国高校選抜大会、インターハイ、国体)を制した三輪優翔主将(和歌山・和歌山北高)は「韓国はグレコローマンが強い、その韓国が相手でも勝った選手がいるので、日本の高校生でも(グレコローマンも)強くなれる」と、ホーム・アウエーともに負けこしたグレコローマンにエール。

 大きく勝ち越したフリースタイルにつては、「2つ落としたので満足はできない。そこでも勝てるよう全体の力をつけていきたい」と、日本の競技力向上を願った。個人では、「失点があり、甘いところが出てしまった。ここを直していかないと世界で勝っていけない。修正したい」と話した。

《試合結果》

開会式

韓国のシン・ルチェル団長のあいさつ