2026.05.14NEW

【2026年西日本学生春季リーグ戦・特集】1季で一部リーグへのUターンを決めた大体大、秋季リーグでの目標は「優勝」

 昨年秋季に一部リーグ最下位となり、無念の二部降格となった大阪体育大学(大体大)が、二部リーグで6戦全勝をマーク。1季で一部復帰を果たした。インターハイ学校対抗戦3位の大体大浪商高などのメンバーを加えての再起戦だった。

▲一部リーグ復帰を決めた大体大。秋季はどこまで上位に食い込めるか

 湯元健一監督「チームがしっかり闘える状況になったことがうれしいです」と第一声。昨年までは6分間フルに闘うだけの体力が足りない選手もいて、最後まで闘うことができない状況だった。今年のチームは“最後まで闘える選手”がそろい、このベースによって優勝。一部リーグでの上位進出も視野に入れられるだけの戦力を感じた様子だ。

 昨秋の二部降格は、「自分の(監督としての)力不足でもありました」と振り返る。しかし、その屈辱によって、自分自身の指導も、選手全体の気持ちも、「立て直そう」という方向へ向かったと言う。貴重な再起のエネルギーでもあった。

 レベルアップの原動力は再起を目指す気持ちだけではなく、強豪1年生の加入も大きい。上級生が刺激を受け、練習でも目の色が違って活気ある内容になっているそうだ。

▲チームを支える湯元健一監督(左)と姫路文博GM

インターハイ決勝のマットを経験している選手の強さを実感

 新入生のうち、57kg級・庵野琥士朗、74kg級・辻田陽咲、125kg級・松本理暉は、大体大浪商高の選手として2024年インターハイ学校対抗戦の決勝のマットに上がった選手。昨年のインターハイも準決勝まで行っている。そうした選手は、団体戦特有の雰囲気の中で場慣れしているというか、「見ていて安心できる」と言うほど動じることがない状態だ。

 秋季で闘う一部リーグでは、技術的には彼らより上の選手がいるかもしれないが、物おじしない精神力は大きな武器になりそう。同監督は「楽しみです」と話した。

 一部での闘いとなる秋季大会の目標は、ずばり「優勝」。簡単でないことは分かっており、今季の上位チームに割って入るには、この半年の間にワンランクのアップが必要ということも認識している。それでも、東日本の大学を倒すことをチームとしての最終目標に置いている以上、一気に頂天に登り詰めることを掲げる。

 唯一の4年生で、チームを支えてきた茂野颯良主将に「一部リーグの優勝を経験させて卒業させたい、という思いもあります」と、その努力に報いてやりたいという気持ちもあるようだ。

▲チームを支える茂野颯良主将。秋季までチームをどう成長させるか

湯元健一監督の本格的な挑戦がスタート

 西日本学生リーグ戦は、一部と二部の入れ替え戦がなく、一部最下位と二部優勝が自動的に入れ替わる。それがゆえ、一部に上がっても、すぐに二部落ちというパターンが多かった。最近はそうでもない。

 2024年秋季に二部優勝した帝塚山大が、今大会で4季連続の一部残留を決定。昨年春季に二部優勝した同志社大も2季目の今季は4位に躍進。昨年秋季に二部優勝した日本文理大も6位になって一部残留を決めている。

 二部リーグ全体の戦力アップによって、「二部優勝」=「一部で通じる」となっているのが現状。有力新人を多く抱えている大体大が、秋季に「復帰、即優勝」を目指すのは、二部リーグのレベルが格段に上がっている状況下では、当然のことかもしれない。

 就任2年目を迎えた湯元監督の本格的な挑戦が始まる。

▲6戦全勝で優勝を決め、応援に来てくれた人にあいさつする選手。応援も大きな力だ