総合格闘技(MMA)とキックボクシング、ムエタイのイベント「ONE Championship SAMURAI 1」が4月29日、東京・有明アリーナで行われ、第10試合(MMA女子アトム級)で澤田千優(IDEA ASAKUSA=青学大レスリング部OG)が、この階級を代表するファイターの三浦彩佳(Tribe Tokyo MMA)との日本人頂上対決へ臨み、第1ラウンド、アームバーで一本勝ち。450万円の特別ボーナスをゲットするとともに、同級タイトルへの挑戦を決めた。

▲攻勢に進め、下からのアームバーを決めて勝った澤田千優=(C)ONE Champiosnship

▲カメラに向かって、にっこりとポーズ=(C)ONE Champiosnship
試合は三浦の突進を冷静にかわし、途中、テークダウンを奪われそうになったが、防いで立ち上がり、優位な体勢をつくって攻撃。最後は下から三浦の腕を取ってアームバーを決め、タップ(ギブアップ)を奪った。
レスリングからMMAに転向し、約5年でONEの最高峰への挑戦を決めた澤田は、リング上でのインタビュー中に思わず涙ぐみ、「ここで泣いてちゃダメなんですけど、必ず勝って、日本女子初めてのベルトを獲って、みんなに見せたいと思います」と、王座奪取を宣言した。

▲CEOからタイトル挑戦を確約され、思わず涙ぐんだ澤田千優=(C)ONE Champiosnship
試合後の会見では「ONEに出る限りは、やっぱりチャンピオンになる、ベルトを取る、ということを目標に闘ってきました。なので、そこに手がかかったというのは感慨深いというか…。ちょっとうれしくて、『あ!』っとなりました」と振り返った。
対戦相手の三浦に対して敬意を示し、「三浦選手がいたから、女子選手の試合が盛り上がって、後ろの方(メーンに近い試合)にもってきてくれたのだと思います。すごく感謝しています」と、女子格闘技の発展に貢献したことに感謝の言葉。
これまでは「自分が勝てればいいや、と考えていた」そうだが、「女子格闘技もあるんだよ、と、ONEが(世間に)知れたらいいな、と思います」と話し、女子格闘技の知名度アップを目指す気持ちも出てきたようだ。

▲試合後の会見。タイトル挑戦のあと、この笑顔が見られるか
澤田は東京・AACC~埼玉・埼玉栄高~青山学院大でレスリングを続け、インターハイ2位、アジア・ジュニア選手権優勝、全日本学生選手権2位などの成績を残した。卒業後、MMAへ。2021年5月に日本の総合格闘技団体「修斗」でデビューし(関連記事)、2022年11月に無敗のまま女子アトム級王座を獲得した。
2023年からONEへ。2025年1月に中国選手に判定負けしてMMA初黒星を喫したが、この日の勝利を含めて12勝1敗1分けの成績(関連記事)。青学大レスリング部OB会の本田貴臣会長(都立三商高教=国内A級審判員)は、「タイトルマッチが日本で行われる場合は、OBの多くが応援に行くよう呼びかける予定です。がんばってほしい」と全面バックアップの姿勢を見せている。
ONE Championshipは、東南アジアを中心に活動する格闘技団体。当初はMMAだけだったが、現在はMMA、キックボクシング、ムエタイを実施。米国の格闘技団体「UFC」に迫る人気を博している。

▲(C)ONE Champiosnship

▲(C)ONE Champiosnship

▲(C)ONE Champiosnship

▲(C)ONE Champiosnship

▲(C)ONE Champiosnship

▲(C)ONE Champiosnship