【ビシュケク(キルギス)】9階級で全日本チャンピオンというメンバーで臨んだ2026年アジア選手権の女子チーム。3階級を制したものの、国別対抗得点では、5階級を制し全階級でメダル獲得の中国に14点差で敗れ、2019年から続いていた優勝の座から転落した(コロナで不参加だった2021年を除く)。
藤波俊一監督(レスター)は「責任を感じます」と第一声。中国の復活が予想以上だったとともに、「油断があったかもしれません」とも振り返った。7階級で決勝に進んでおり、この点では例年とさほど変わらないが、3階級のみの優勝は想定外。
どっちに転んでもおかしくない試合もあって、「接戦をものにできなかったことが大きい」ことと、逆転フォール負けもあって、本来の強さを出せなかったことを悔やんだ。
中国は、日本が3位に終わった2018年大会で優勝。その後は2位を続けており、アジアの中では日本の最大の敵だったが、5階級制覇はなかった。世界の舞台では、1990年代や2000年代中盤ほどの強さがないこともあって、停滞が感じられたが、今年の強さからすれば日本を追い越す勢いは十分にあると言えよう。
9月のアジア競技大会(名古屋市)では、昨年の世界選手権で猛威を振るった北朝鮮がベストメンバーで出場してくることが予想される(今大会は2階級のみの出場)。栄和人総監督が指揮するモンゴルも1階級(76kg級)を制して国別対抗得点で3位に躍進。藤波監督は「気を引き締めてアジア大会へ向かわねばならない」と語気を強めた。
必要なことは、「国内で競り合うこと」。学生選手の場合は授業の関係もあるが、全日本合宿にはトップ選手が多く参加し、「練習のときから切磋琢磨してほしい」と話す。5月21日からの明治杯全日本選抜選手権へ向けて各所属でしっかりと鍛え、ハイレベルの闘いとなることを望んだ。