2026.03.25NEW

【2026年U23全日本選手権・特集】卒業を先延ばしにしてレスリングにかける…濱田豊喜(中大)が125kg級で優勝

 大学を休学してオリンピック出場を目指す濱田豊喜(中大)が、2026年U23全日本選手権・男子フリースタイル125kg級で2試合を無失点で勝ち抜いて優勝。2年ぶりのU23世界選手権出場を決めた。全国大会での優勝は2024年国民スポーツ大会以来。“人生をかけた闘い”の幸先いいスタートを切った。

▲2026年の幸先いいスタートを切った濱田豊喜(中大)

 決勝で大学の後輩に快勝した濱田は「よかったです」と一言。必要な単位はすべて取り、今月には卒業できる状況だったが、休学という道を選び、選手活動に専念することにした。「留年したんじゃないんです。休学です」(笑)。今年1月には米国のアイオワ大が運営するクラブチームの練習に参加して実力を磨き、満を持してのU23全日本への挑戦だった。

 最近、レスリング界で幅をきかせている東京・AACCの出身。大学時代に全日本学生選手権や国民スポーツ大会で優勝という実績を残したが、全日本レベルの大会は3位が最高。物足りなさが残った。「まだ続けたい」という思いが、就職しての活動ではなく、学生の立場を残したままでのレスリング専念の決断になった。

 「若いときしか、できませんから。できるうちに、頑張れるところまで頑張りたい」と強調する。

U23世界挑戦を弾みに、全日本選手権での優勝を目指す

 アイオワで参加したクラブにはそれほど大型の選手はおらず、感覚としては日本の重量級的な体型の選手が多く、そこでの練習の感覚が今大会でも役立ったようだ。ただ、米国選手は「みんな力が強い。それでいてスピードもあった」と、そのナチュラルな肉体の強さを実感。それをレスリングに生かすためのトレーニングも学び、収穫の多い短期留学。今回の優勝につながったことは間違いない。

▲2試合を無失点で快勝。2度目のU23世界選手権へ向かう

 この優勝で、2度目の挑戦となるU23世界選手権(10月、米国・ラスベガス)で好成績を目指す。2年前に出場したときは1勝をマークしての8位だったが、「いい勉強になった大会でした」と話す。再挑戦へ向けて気持ちが盛り上がっているが、今年の最大の目標は、12月の全日本選手権での優勝。

 そのためには、山本泰輝(自衛隊)、97kg級に戻すとしても吉田アラシ(三恵海運)という大きな壁があり、ここを乗り越えなければオリンピックへの道はない。

 「シンプルに、目標に向かって努力するしかありません」-。卒業を先延ばしにしてレスリングにかける選手の執念が爆発するか。