2026.02.21NEW

「クリッパン女子国際大会」(スウェーデン)出場の女子2選手が帰国

 スウェーデン・クリッパンで行われた2026年「クリッパン女子国際大会」に自費参加した女子2選手が2月20日、羽田空港着のエールフランス航空で帰国した。57kg級の屶網瑠夏(城北信用金庫)が優勝、55kg級の志土地真優(ジェイテクト)が銀メダルだった。

▲金メダルの屶網瑠夏(左)と、長男と一緒の遠征で銀メダル獲得の志土地真優

 昨秋のU23世界選手権59kg級に続く優勝となった屶網は、12月の全日本選手権で敗れ、そのあとの気持ちづくりが難しく、その打破のための参加。シニアの国際大会としては、昨夏にルーマニアで行われた大会にも自費参加して優勝しているが、レベルが高いと思われる中での優勝は「自信になります」と言う。

 シニアはパワーがあり、しっかり取り切らないと相手の反撃も強く、U23の試合とは違うと言う。ただ、今大会では2回戦でリードしたあと、守りがおろそかになるなど改善点が見つかったほか、チャレンジを要求する(セコンドに頼む)勇気がなかったことに悔いが残ったと言う。

 最近は出場階級がまちまちだったが、今年は55kg級での世界選手権出場、そして優勝が目標。5月の明治杯全日本選抜選手権は55kg級で、12月に負けた内田颯夏(日大)へのリベンジと優勝を目指す。

思い出の地で初心に戻る…志土地真優

 志土地は、表彰式で悔しさたっぷりの表情(下写真)。よほど悔しかったと思われるが、それを問われると、「最近、(決勝や3位決定戦で)勝って終わることが続いていました。負けて終わったことがないので…」と苦笑い。国内外で、負けて終わったのは、2020年アジア選手権(インド)の決勝以来。すぐには気持ちを切り替えられなかったようだ。

 4-4で敗れた決勝の相手はパリ・オリンピックの代表で、この大会で「最も闘いたかった相手」。敗れてしまったが、4試合を通じて自分の弱さや課題が明確に分かったので、「出場したことに、すごく意味がありました」と振り返る。

 この大会はカデット時代を含めて過去5回も出場しており、ちょうど10年前の大会では、決勝で世界チャンピオンに輝いたこともあるソフィア・マットソン(スウェーデン)に惜敗しながら、世界一への手ごたえを感じた試合。初心に戻るという意味でも、価値ある遠征となったようだ。

 「悔しい思いはしましたが、次の明治杯では同じ失敗はしない」ときっぱり。藤波朱理(日体大)は階級を上げたが、53kg級に強い選手は多く、高校選手も伸びているので、「その中を勝ち切れるように、しっかり準備したい」と話した。

 2人を引率した志土地翔大監督(ジェイテクト)は、ひとつでも多くの試合をさせたいという思いからの自費参加を強調。「勝ち負けではなく、経験を積むこととして貴重な遠征になったと思います」と振り返った。

▲55kg級表彰式