ロシア・レスリング協会は、10年前のドーピング違反の疑いで活動を停止していた男子フリースタイルのハジムラド・ガチャロフ・ヘッドコーチの疑いが晴れ、指揮官に復帰したことを発表した。国際検査機関(ITA)が告発を取り下げたと言う。
同ヘッドコーチは昨年5月、選手時代の2015年ロシア選手権で採取した検体から禁止薬物が摘発された。アンチ・ドーピングの規則では、暫定であっても、疑いが晴れるまでの期間、コーチやトレーナーとしての指導の活動も禁止される(関連記事)。
疑いは晴れた。当時、ドーピング検査を実施していたモスクワ・アンチ・ドーピング研究所(RUSADA)は、ドーピング検査に関して数多くの不祥事を起こしており、WADAは国際ルールを順守していないとして2019年に資格を剥奪。ロシア連盟は当初から、ガチャロフ・コーチの検体に何らかの操作が行われたと主張していた。
ガチャロフ・ヘッドコーチはロシアのタス通信に「私を支え、専門的なサポートを提供してくれた皆様に感謝します。私は禁止薬物を使用したことは一度もなく、真実を証明できると確信していました。この間、コーチの報酬も奪われ、いかなる立場での活動もできませんでしたが、この試練を乗り越え、正義を実現することができました」と話した。
ロシア連盟のミハイル・マミアシビリ会長は「ITAからは謝罪はない」として、正式に抗議するもよう。
同コーチは2004年アテネ・オリンピックの男子フリースタイル96kg級で勝ったほか、世界選手権で6度優勝(96kg級5度、125kg級1度)。2016年を最後に選手生活を退き、2022年11月にロシア・男子フリースタイルのヘッドコーチに就任していた。