2025.12.25

【2025年全日本選手権・特集】優勝選手の声(男子フリースタイル79kg級~125kg級)

(2025年12月18~21日、東京・駒沢体育館)


 ■79kg級 ガレダギ敬一(早大=明治杯に続き天皇杯も制す)「去年の天皇杯は、エントリーしていたけど、けがで出られなかった。(実際に闘うのは)初の舞台で優勝できたので素直にうれしい。(明治杯と合わせ)二冠を達成できたこともうれしい。でも、明治杯後に行われたプレーオフで(神谷龍之介に)負けたのがすごく悔しくて、そこからは、もう『絶対負けないように頑張ろう』と誓って今まで頑張ってきました。具体的には、自分に足りないものは体力だったので、走り込みとフィジカルトレーニングに励みました。

 途中で嫌なこともあったけど、続けてよかった。嫌なこと? スパーリングをやると先輩とかに結構負けてしまい、『もしかしたら、自分はレスリングに向いていないのかな?』『もう辞めたい』と思ったことです。そういうことがプレーオフ後に2~3回あった。コーチや先輩が『おまえならできる』と言葉をかけてくれたおかげで、それが自信につながり、今日の結果につながったんだと思います」


 ■86kg級・高谷惣亮(拓大職=全日本選抜選手権2位の髙橋夢大に逆転勝ちし、通算13度目の優勝)「アイム・バック(ただいま)! 決勝は、最初に片足タックルを取られたところで足首をひねってしまい、踏み込みが厳しくなってきた。でも、相手からのプレッシャーが止まっていたので、2点なら取り返せると思った。相手が(自分を)怖がっていることが分かった。ポイントを取られても慌てず冷静にできるのは、年齢を重ねた強みというか、成長でしょうね。拓大の監督として学生選手を指導していますが、怒るのは3つのミス。準備不足、チャレンジのミス、目標設定のミスです。試合でチャレンジせず、引いてしまったら選手に示したつきません。最後まで攻めました。それが拓大レスリングです。

 今回出場したのは、まだ出たことのないアジア大会に出場するため。来年の明治杯も頑張りたい。(13度目の優勝で)最多はいくつですか? 16回! 若い選手のレベルが高いので、厳しいでしょう。見本になるように頑張りたい。今大会では(京都・網野高校のときに初出場した)2007年大会以来、18年ぶりに吉岡監督がセコンドについてくれました。そのときは2位に終わっていました。18年をかけて優勝をプレゼントすることができ、恩返しができました」


 ■92kg級・石黒峻士(MTX GOLDKIDS=4試合中3試合はポイント勝ちながら、危なげなく勝って通算5度目の日本一)「(決勝の前半は攻めあぐんでいたようだが)2回戦、3回戦で動きが悪く、その修正はできていたので、焦りはなかった。テークダウンからローリングのコンビネーションがよく、それが勝因かと思います。体がしっかり動いて、練習の成果が出たと思います。1回戦から自分のレスリングに集中するつもりでやりました。

 世界選手権のあと、組み手からの展開や緩急をつけたタックルが課題で、いい形で出せたと実感しています。92kg級にはかなり慣れました。来年もこのままでいくか、階級を上げるかは検討中。学校(看護師学校)へ通っていて、実習も入ってくるので、試合にはそう出られなくなる。それも考えて決めます。92kg級ならアジア大会には出られませんが、割り切ってやっていきます」


 ■97kg級・吉田アラシ(日大=圧倒的な力の差を見せつけ、全試合無点で優勝)「友達から『圧倒的に勝て』と言われていた。1ポイントも取らせずに勝つことができたので、よかった。(決勝のリボウィッツ和青戦は)自分の持ち味を最初から出していきたかった。最初から場外に押すことができ、それでポイントを重ねることができた。最初の1分くらいで自分が攻め続け、相手が何もできない状態にさせるのが理想です。

 (全体を通して)内容的には悪くなかった。90点ぐらいかなと思います。ただ、自分のやりたいこと、練習してきたことを全部発揮できたか、と聞かれたら、まだ全部はできてないのかなと思う。今までやってきた練習をこれからも引き続きやっていきたい」


 ■125kg級・山本泰輝(自衛隊=園田平との同門決勝に勝って6年連続8度目の優勝を飾る)「いまの心境は、一安心、という感じです。(園田平は)ずっと練習も一緒にやっているので、お互い手の内も知り尽くしてる。お互いマックスのパワーも知っているので、やっぱりやりづらかった。(第2ピリオドから試合がいきなり動いたことについて)第1ピリオドの最初から攻めようと思っていたけど、園田選手にめちゃくちゃ自分の攻撃を抑えられたので、下がらないことに必死になってしまった。相手の頭の位置もすごく嫌なところに置いてこられた。そういうところもやりづらさを感じました。

 第2ピリオドに入って、その流れを崩すためには組み始め(を改めること)しかないと感じました。いろいろ入ることにトライして1回は仕掛けないとならないと思って詰めたら、たまたま取れた、っていう感じです。今大会前は調子が良くて、自分の理想とするレスリングをしながら、いつもは苦戦する相手にも自分の形をあてはめることができたけど、決勝ではそれがかなわなかった」