2025.12.25

【2025年全日本選手権・特集】優勝選手の声(男子フリースタイル57kg級~74kg級)

(2025年12月18~21日、東京・駒沢体育館)


 ■57kg級・小川大和(日体大=第1シードのアジア王者らを破って19歳で初優勝)「死ぬ気でやってきて、本当によかったです。(5点差をつけられても)絶対に取り返す、という気持ちでした。日体大の高いレベルで、すごい指導者や先輩のもとで練習し、それはどこにも負けないことだと思います。5点差をつけられても、絶対に取れるという強い気持ちがありました。(4点の)投げ技は得意技ですけど、日体大の『最後まで攻める』という気持ちのおかげです。何点差になっても絶対取る、という気持ちでした。(自分有利の)5-5になってからも追加のポイントを取るべきところでしたけど、できなかった。そこが今後の課題です。

 (今回は出場していなかった樋口黎とは)頻繁にスパーリングさせてもらっています。目標ですけど、絶対に勝つ、という気持ちは忘れていません。(もう一人の強豪の小野正之助とともに)今の自分のレベルでは、勝つのは厳しいかな、とは思いますけど、今回見つかった課題をひとつひとつクリアしていき、絶対に勝ちたい。ぶれることなく、1日1日を大切にして練習し、来年の明治杯でも勝ってアジア大会と世界選手権に出たい」


 ■61kg級・長谷川敏裕(三恵海運=決勝で学生王者の向田旭登に逆転勝ちし、4年ぶりに日本一)「優勝できてうれしい。(決勝の第1ピリオド、一時は0-4とリードされたが)特に焦ることもなく、次のピリオドで取り返せばいいと考えていました。(逆転の要因となったアンクルホールドについて)4~5回転したんじゃないですかね。でも、その前に相手はけがをしていたと思う。その前に入ったローシングルがきれいに決まったので、それで膝をけがしてしまったのかもしれない。

 今日は、カナダにいる友達も応援してくれ、応援のメッセージをくれる。その人たちを喜ばせるためにも、勝ちたいという思いが強かったです。今後の階級については、自分にはどの階級が適切なのかを、まず考えて決めたい。以前(2023年アジア大会優勝)のように57kg級で闘うかもしれない」


 ■65kg級・清岡幸大郎(カクシングループ=決勝で61kg級世界選手権代表の須田宝を撃破)「決勝にだれが上がってきても勝てるように、自分のことにフォーカスしてこの大会に臨んでいた。なので、誰が上がってくるかは、そんなに意識してなかった。昨日の準決勝が終わったあとは(決勝の相手が須田に決まり)研究と自分が何をすべきか、もう少しこうした方がいいなどをコーチやセコンドにつく人とともに話してプランを練っていました。

 (優勝候補だったことの意識は)僕の中では、そんなことはなく、全然プレッシャーはなかった。明治杯だったり、世界選手権の方がいろんなプレッシャーがありました。(今年の世界選手権決勝の敗北について)自分の中で弱さがあると言うか、まだ本当のチャンピオンじゃないと感じました。レスリングは奥深いなっていうか、まだまだ伸びることができるというふうに、すごくポジティブにとらえています」


 ■70kg級・成國大志(筒井メディカルグループ=52年ぶりに両スタイル優勝の快挙)「(優勝を決めた直後、大の字になって雄叫びをあげたことについて)解放されたわけじゃないけど、注目していただいているので負けられない気持ちはあった。もちろんフリースタイルだけではなく、グレコローマンも1~2回戦で負ける可能性も十分にあった。それを乗り越えての両スタイル制覇なので、本当にうれしい。

 この2日間はきつかった。来年の明治杯は、両方は出ないつもり。プレーオフには出るかもしれないけど、今のところ出るつもりはない。それくらいきつかった。昨晩は寝られませんでした。減量は全くないので、そこは心配なかった。それでも、1日終わって次の日また最初からリスタートというのは、気持ちを作る面では本当に難しかった。体力的な面だけではなく、精神面的でも思っていた以上に厳しい2日間でした」


 ■74kg級・青柳善の輔(クリナップ=現役世界王者同士の決勝戦で勝つ)「ものすごくうれしいです。まだ体が小さく、相手の技を受けてしまう。決勝は、このままいったら負けると思ったけど、日頃練習しているカウンターとか、ポイントを取る気持ちがあったから取れた。自分の技で取ったとは言い切れないので、反省点の多い試合でした。練習した内容は、防御面だけだけどしっかり出ていた。これからは攻撃面でも出せるようにしたい。力が足りてないので押されてしまうし、脚がぱんぱんです。まだ、やらなければいけないことはたくさんあります。

 来年は、まずランキング大会に出ると思います。そのあとは、アジア選手権の代表に選ばれると思うので、世界の74kg級でも勝てることを見せたい。U23世界選手権で74kg級を経験しましたけど、感覚はほぼ一緒でした。来年の明治杯では進化した姿を見せて勝てるようにしたい。アメリカやロシア圏などレスリングが盛んで強い国で鍛えるのが(実力アップの)近道だと思う。そこで切磋琢磨して、山梨学院大へ戻ったときに、あらためて指導を受ける、ということをやっていきたい」