2025年天皇杯全日本選手権第3日は12月20日、前日開始のオリンピック階級・男女5階級の敗者復活戦とファイナルが行われ、男子フリースタイル97kg級は世界選手権3位の吉田アラシ(日大)が、全日本選抜選手権と同じくリボウィッツ和青(東京・自由ヶ丘学園高)をテクニカルスペリオリティで破り、3年連続優勝を達成した。吉田は2022年のこの大会の92kg級決勝で敗れて以来、負傷による不戦敗を除いて国内負け知らずを続けている。
同86kg級は、昨年3位の高谷惣亮(拓大職)が全日本選抜選手権2位の髙橋夢大(三恵海運)を2-2のラストポイントによって破り、2022年92kg級以来3年ぶりの優勝を達成。4階級にわたって13度目の日本一を成し遂げた。13度の優勝は、浜口京子(16度)、森山泰年(14度)に続き、吉田沙保里、伊調馨と並んで歴代3位タイの優勝回数。
男子グレコローマン60kg級は、U23世界選手権優勝の五味虹登(育英大)が昨年2位の塩谷優(自衛隊)を破って初優勝。世代交代を実現した。同130kg級は奈良勇太(警視庁)が、初優勝を目指す小畑詩音(新日本プロレス職)を破り、97kg級を合わせて7度目の優勝を達成した。
女子53kg級は、昨年優勝の清岡もえ(育英大)が2023年55kg級U23世界チャンピオンの今井佑海(自衛隊)を破り、55kg級を含めて4年連続4度目の優勝を達成した。
各階級の成績は下記の通り。
《一覧表》=20日優勝決定階級
| WW53kg | FS86kg | FS97kg | GR60kg | GR130kg |
【53kg級】=10選手エントリー
▼決勝
清岡もえ(育英大)○[4-0]●今井佑海(自衛隊)
▼3位決定戦
志土地真優(ジェイテクト)○[VSU、2:53=10-0]●眞柄美和(至学館大)
弓矢紗希(日体大)○[9-0]●内野二葉(南九州大)
【86kg級】=10選手エントリー
▼決勝
高谷惣亮(拓大職)○[2-2]●髙橋夢大(三恵海運)
▼3位決定戦
岡澤ナツラ(慶大)○[VSU、4:00=11-1]●秋保大地(東京・文化学園大杉並高)
白井達也(TeamSSP)○[5-1]●神谷龍之介(日体大)
▼敗者復活戦
神谷龍之介(日体大)○[8-0]●小西寿(京都・京都八幡高)
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【97kg級】=8選手エントリー
▼決勝
吉田アラシ(日大)○[VSU、1:13=11-0]●リボウィッツ和青(東京・自由ヶ丘学園高)
▼3位決定戦
濱田豊喜(中大)=相手なし
高橋秀誠(南九州大)○[4-0]●小林奎太(長野・小諸商高教)
【60kg級】=17選手エントリー
▼決勝
五味虹登(育英大)○[VSU、1:46=8-0]●塩谷優(自衛隊)
▼3位決定戦
曽根敬次郎(自衛隊)○[6-4]●中島拓摩(育英大)
鈴木絢大(レスター)○[9-5]●河名真偉斗(自衛隊)
▼敗者復活戦
曽根敬次郎(自衛隊)○[7-3]●髙山瑛渉(九州共立大)
河名真偉斗(自衛隊)○[フォール、1:50=5-0]●藤波諒太郎(石川・金沢北陵高教)
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【130kg級】=9選手エントリー
▼決勝
奈良勇太(警視庁)○[6-1]●小畑詩音(新日本プロレス職)
▼3位決定戦
山田康瑛(岐阜県協会)○[VSU、2:16=9-0]●岩澤歩(日体大)
奥村総太(自衛隊)○[VSU、1:47=8-0]●三宅紘誠(九州共立大)