2025.12.09

【12.18~21天皇杯全日本選手権・展望(9)】3人の新旧世界女王が集結、石井亜海(クリナップ)が勝ち抜けるか…女子68kg級

 来年のアジア大会(9月30日~10月3日、名古屋市)世界選手権(10月24日~11月1日、バーレーン)の代表選考を兼ねた2025年天皇杯全日本選手権は12月18日(土)~21日(日)に東京・駒沢体育館で行われる。この大会で優勝すれば4月のアジア選手権(6~12日、キルギス)の代表権を獲得するとともに、両大会の日本代表争いを一歩リードする。各階級の見どころを探った。組み合わせ抽選は12月17日

《大会日程》=試合開始は全日午前9時30分。 《全階級エントリー》


女子68kg級・展望(12月18~19日

※エントリーに基づいた予想であり、直前の負傷等は勘案しておりません

▲世界で勝つより厳しいと思われる激戦を勝ち抜けるか、石井亜海(クリナップ)=2025年世界選手権

 昨年の72kg級に続いて68kg級で世界一に輝いた石井亜海(クリナップ)が、世界での闘いより厳しい試練を迎える。65kg級で世界一に輝いた森川美和(ALSOK)、72kg級で世界一の経験があり今年の世界選手権に出場した古市雅子(自衛隊)の2選手がこの階級にエントリー。新旧世界チャンピオンの争いが展開される。勝ち抜くのは、だれか。

 全日本選抜選手権2位の持永聖愛(南九州大)、同3位の松山楓(法大)、U20世界選手権65kg級優勝の北出桃子(至学館大)、同68kg級で2年ぶり2度目の優勝を遂げた星野レイ(神奈川大)の後に続くべき学生選手の中から、殊勲を挙げる選手が出るか。

【2025年全日本選抜選手権ファイナル成績】
 ▼4者リーグ3回戦
松山楓(法大)○[不戦勝=VFO]●宮道りん(一宮運輸)
石井亜海(クリナップ)○[フォール、2:06=6-0]●持永聖愛(南九州大)

《天皇杯全日本選手権・歴代優勝選手》=レスリング・スピリッツ調べ
男子フリースタイル /  男子グレコローマン女子


エントリー選手(8選手)

※今年の世界選手権代表、今年6月の明治杯全日本選抜選手権のこの階級の1~3位以外の選手はアイウエオ順

《2025年世界選手権68kg級優勝/2025年全日本選抜選手権優勝》
石井亜海(いしい・あみ=クリナップ)
2002年12月11日生まれ、23歳。群馬県出身。東京・安部学院高~育英大卒。2024年U23世界選手権72kg級優勝《主な成績》
《2025年世界選手権72kg級出場》
古市雅子(ふるいち・まさこ=自衛隊)
1996年10月20日生まれ、29歳。熊本県出身。JOCエリートアカデミー/東京・安部学院高~日大卒。2025年アジア選手権3位《主な成績》 
《2025年世界選手権65kg級優勝》
森川美和(もりかわ・みわ=ALSOK)
1999年7月22日生まれ、26歳。静岡県出身。東京・安部学院高校~日体大卒。2025年アジア選手権優勝《主な成績》 
《2025年全日本選抜選手権2位》
持永聖愛(もちなが・せいあ=南九州大)
2004年5月25日生まれ、21歳。大阪府出身。大阪・堺リベラル高卒。2025年全日本学生選手権優勝《主な成績》
《2025年全日本選抜選手権3位》
松山楓(まつやま・かえで=法大)
2004年10月17日生まれ、21歳。神奈川県出身。東京・日本工大駒場高卒。2025年全日本学生選手権2位《主な成績》
北出桃子(きたで・ももこ=至学館大)
2005年6月11日生まれ、20歳。大阪府出身。愛知・至学館高卒。2025年U20世界選手権65kg級優勝《主な成績》
星野レイ(ほしの・れい=神奈川大)
2005年8月12日生まれ、20歳。神奈川県出身。東京・日体大桜華高卒。167cm。2025年U20世界選手権優勝《主な成績》
横山琉愛(よこやま・るあ=埼玉・埼玉栄高)
2007年5月15日生まれ、18歳。青森県出身。2025年インターハイ3位《主な成績》