全国中学生レスリング連盟の矢後眞直・副会長が12月2日、がんのため自宅で死去された。70歳。通夜は12月11日(木)午後6時から、葬儀は12月12日(金)午前10時から、いずれも柏斎苑高柳西口ホール(千葉県柏市高柳1-4-9)。喪主は長男・愼太郎氏(石川・星稜高教)。《葬儀日程・場所・供花など》
同氏は1955年、千葉県生まれ。千葉・習志野高~日大でレスリングを続け、高校時代にインターハイ出場、関東高校大会優勝、1975年世界ジュニア選手権予選2位などの成績を残した。卒業後、千葉・柏市で中学教員を続け、全国中学生選手権に1981年の第7回大会から携わってきた。
国際審判員としても活躍し、クリッパン女子国際大会(スウェーデン)やポーランド国際大会の日本代表チームに帯同した。2021年頃から盛り上がっていった中学生でのグレコローマン導入の動きに賛同し、積極的に推し進めた。今年5月の全国中学生選手権でのグレコローマン初採用は体調を崩して会場に行けなかったが、存命中に実現した。
5人の子供(男3人、女2人)は、愼太郎氏を含めていずれも日大でレスリングをやっており、長女・佑華さんは2013年アジア・ジュニア選手権や2017年アジア・インドア&マーシャルアーツ大会で優勝した。

▲2022年1月、協会機関誌「オリンピック・レスリング」での中学生のグレコローマン導入を推し進める座談会に出席した矢後氏。左は永田克彦氏(WRESTLE-WIN代表)、中は原喜彦氏(全国高体連レスリング専門部理事長=当時)=2022年1月(撮影・保高幸子)