世界レスリング連盟(UWW)は、昨年9月に世界アンチドーピング機構(WADA)からドーピング違反と認定されたズラビ・ダツナシビリ(セルビア=2021・22年世界選手権の男子グレコローマン87kg級優勝)の違反確定を発表。同選手は2028年4月10日まで出場停止となる。
ダツナシビリは、2021年東京オリンピックに向けた尿検査の実施のほか、2022年の競技外ドーピング検査の不合格を正当化するために偽造ビデオの作成・使用など、複数のアンチ・ドーピング規則違反で告発され、2021年5月27日から5年間の資格停止処分を科せられた(関連記事)。
同選手はスポーツ仲裁裁判所(CAS)に提訴していたが、CASはこれを却下した。
この決定により、2021年5月27日から2023年4月11日(暫定資格停止処分日)までに獲得したすべての成績が失効となり、東京オリンピックでの銅メダル、2021年と2022年の世界選手権で獲得した金メダルも剥奪となる見込み。