2025年内閣総理大臣杯全日本大学選手権は11月8日、大阪・堺市金岡公園体育館で開幕。各階級の準決勝までが行われ、2年連続の団体優勝を目指す山梨学院大が4階級で決勝に進み、残る4階級で敗者復活戦へ。大学対抗得点は最高で72点を獲得する可能性があり、大きくリードした。
ただ、山梨学院大が最終日に決勝を含めて軒並み敗れると、得点は40点前後にまで下がる。日体大も4階級、日大も3階級で決勝に進んでおり、日体大が4階級を制すれば、それだけで48点を獲得。敗者復活戦へ回った3人が3位に入れば66点となる。日大も3階級で優勝すれば36点で、3階級に3位の可能性が残されており、その場合は54点にまで上がる。
山梨学院大が有利な位置にいることは間違いないが、日体大か日大の踏ん張りで逆転の可能性もある状況。
74kg級世界王者の髙橋海大(日体大)は86kg級に出場し、3回戦で全日本学生選手権優勝の五十嵐文彌(山梨学院大)を3-0で下すなどして決勝へ進出。同2位の岡田ナツラ(慶大)と優勝を争う。65kg級は全日本学生選手権の1位の西内悠人(日体大)と2位の荻野海志(山梨学院大)が1回戦で激突し、西内が8-3で勝利。2回戦からも勝ち抜いて決勝へ進んだ。1年生の八隅士和(早大)が挑む。
フリースタイルへの挑戦となった97kg級の吉田泰造(日体大)は4試合を勝ち抜いて決勝へ進出。世界3位の吉田アラシ(日大)との“吉田対決”に挑む。吉田アラシは2階級にまたがっての4連覇がかかる。
57kg級でU23世界選手権2位の菊地優太(拓大)は、全日本学生選手権2位で静岡・飛龍高時代の同期生である勝目大翔(山梨学院大)を相手に2連覇を目指す。同じく昨年に続く優勝を目指す61kg級のアジア選手権王者・須田宝(山梨学院大)はU23世界選手権3位の向田旭登(専大)が相手。
前述の八隅士和、岡澤ナツラ、吉田泰造と74kg級の吉田アリヤ(日大)の4選手は1年生王者を目指す。
各階級の成績は下記の通り。
| 57kg | 61kg | 65kg | 70kg | 74kg |
| 79kg | 86kg | 92kg | 97kg | 125kg |
【57kg級】=27選手出場
▼準決勝
菊地優太(拓大)○[VSU、1:47=10-0]●河野兼多朗(中大)
勝目大翔(山梨学院大)○[12-6]●徳力海優斗(専大)
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【61kg級】=21選手出場
▼準決勝
向田旭登(専大)○[VSU、4:42=14-4]●大脊戸逞斗(中大)
須田宝(山梨学院大)○[VSU、2:44=12-0]●吉田煌(明大)
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【65kg級】=32選手出場
▼準決勝
西内悠人(日体大)○[VSU、4:06=10-0]●屶網剣勝(拓大)
八隅士和(早大)○[5-5]●宮崎楓大(国士舘大)
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【70kg級】=22選手出場
▼準決勝
冨山悠真(山梨学院大)○[10-2]●松田來大(周南公立大)
伊藤拳将(東洋大)○[5-0]●仁木勇斗(法大)
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【74kg級】=74選手出場
▼準決勝
林拳進(中大)○[9-1]●白崎誠也(国士舘大)
吉田アリヤ(日大)○[VSU、2:09=14-2]●佐藤秀磨(青山学院大)
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【79kg級】=9選手出場
▼準決勝
ガレダギ敬一(早大)○[5-2]●高原崇陽(専大)
神谷龍之介(日体大)○[9-0]●後藤隼介(神奈川大)
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【86kg級】=28選手出場
▼準決勝
岡澤ナツラ(慶大)○[フォール、2:10=7-0]●井上輪太郎(立命館大)
髙橋海大(日体大)○[フォール、2:03=6-2]●千川元暉(法大)
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【92kg級】=11選手出場
▼準決勝
本橋知大(拓大)○[VSU、3:18=10-0]●升田康太(帝塚山大)
藤田龍星(日大)○[VSU、2:50=10-0]●武重毅留(周南公立大)
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【97kg級】=21選手出場
▼準決勝
吉田アラシ(日大)○[VSU、2:47=11-0]●増田大将(山梨学院大)
吉田泰造(日体大)○[VSU、1:41=10-0]●吉田拓真(東京農業大)
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【125kg級】=18選手出場
▼準決勝
アビレイ・ソヴィット(山梨学院大)○[VSU、2:32=10-0]●藤田宝星(日大)
バトバヤル・ナムバルダグワ(育英大)○[VSU、0:45=10-0]●長谷川陸(拓大)