2025.11.06NEW

11.8「PWL・10」(モスクワ)出場の須﨑優衣(キッツ)尾﨑野乃香(慶大)が出発

 11月8日(土)にモスクワで行われるレスリング・イベント「PWL(プロ・レスリング・リーグ)・10」に出場する須﨑優衣(キッツ)尾﨑野乃香(慶大)が11月5日、成田空港から出発した。アラブ首長国連邦・ドバイを経由してモスクワに入る。

 53kg級で闘う須﨑優衣(キッツ)は昨年のU23世界選手権50kg級2位のナタリア・プドワ(ロシア)が相手。62kg級の尾﨑野乃香(慶大)は今年の世界選手権65kg級2位のアリナ・カサビエ(ロシア) と対戦する(関連記事)。

▲モスクワへ向けて出発した須﨑優衣(左)と尾﨑野乃香

「PWLは以前から興味があった」…須﨑優衣

 須﨑は9月末の国民スポーツ大会53kg級で、パリ・オリンピック後の最初の大会に出場。準々決勝で清岡もえ(育英大)に敗れたので、再起を目指す場となる。「PWLは以前から(ネットで)見て興味があった。盛り上がりがすごい。オファーがあって、出場を決めました」と言う。

 現在ウクライナと交戦している国での試合に多少の心配はあったそうだが、昨年もロシア・ダゲスタンに単身で修行に行っており、現地に知り合いもたくさんいる。「モスクワは何の心配もない」と聞いたので、最終的に渡航を決めた。

 久しぶりの国際大会で、53kg級では初めて。「自分のレスリングを取り戻して帰ってきたい」と言う。失っていたわけではないが、初めてシニアの世界に挑んだときは「勝つ」という思いだけがあり、あとは自分の直感を信じて闘っていて、その頃に戻るという意味。考えることなく「勝つ」ことだけに集中するレスリングをやり、12月下旬の全日本選手権へ向けて自信と勢いをつけたいそうだ。

 「挑戦できることが楽しみ。身になる経験をしたい。応援してくれる人は、思い切った試合を望んでいると思うので、自分のレスリングを出し切りたい」と話した。

「認めてもらえたうれしさがあった」…尾﨑野乃香

 尾﨑は「スポーツと政治は別。こうした機会はめったにないし、PWLの存在は知っていた。オファーがあって、出場を決めました」と言う。豪華な顔ぶれがそろった大会に呼んでもらえたことに、「認めてもらえたうれしさがあった」と言う。

 トーナメントと違って、1試合のみで遠征するのは初めて。だからといって緊張することもなく、「楽しくやりたい。ロシア選手との試合になるので、完全アウェー。相手への応援がすごいでしょうけど、勝って帰ってきたい」と、熱狂の中で行われる試合が楽しみでもあるようだ。

 須﨑と同じく、全日本選手権前の大きな試金石と位置づけている。「試合の緊張感や、練習してきたことを、どう出せるか、技術面やメンタル面がどう通用するのかを試してきたい」と話し、自分から仕掛け、点を取れるときにはしっかり取るレスリングが目標。全日本選手権の前に熱く燃える腹積もりだ。

 
 
 
 
 
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