2025.11.04

【2025年世界選手権・レビュー(26)】男子グレコローマン77kg級/優勝選手・表彰式・闘いのあと

(2025年9月13~21日、クロアチア・ザグレブ)


【男子グレコローマン77kg級】
マルハス・アモヤン(Amoyan, Malkhas=アルメニア)

(UWWサイトより)

(UWWサイトより)

 1999年1月22日生まれ、26歳。2016年欧州カデット選手権優勝、2018年世界ジュニア選手権優勝など2つの世代で活躍。2019年は欧州ジュニア選手権72kg級を制したあと、世界選手権同級は7位。2021年に欧州選手権2位、U23欧州選手権優勝と実力をつけ、世界選手権72kg級で世界一に輝いた

 2022年に77kg級へ上げ、欧州選手権優勝、世界選手権3位、U23世界選手権優勝と、この階級でも台頭。2023年世界選手権、2024年パリ・オリンピックはともに銅メダル。今年は欧州選手権で4年連続優勝を達成し、世界選手権で優勝。2階級制覇を達成した。

 2008年北京オリンピック55kg級銅メダリストのロマン・アモヤンは叔父。


 ■マルハス・アモヤンの話「2021年に72kg級で世界チャンピオンになったのですが、この階級では非常に困難だと感じていました。2年間はけがに苦しみ、何もかもがうまくいきませんでした。今大会は、精神的にも肉体的にも、、あらゆる面で準備ができていました。正直なところ、自分がどう感じているのか、よく分かりません。帰国すれば、実感できると思います。

 日下は、この階級で最強の一人だと断言できます。彼との闘いは、全力を出し切る以外に勝つ道はありませんでした。今日は、自信をもって、そして確固たる決意で世界チャンピオンになれた日だったようです。このタイトルを守るのは非常に難しいでしょう。守るためには、トレーニングをきちんとやり、規律を保たなければなりません」


《1回戦~決勝の成績》ブラケット
決 勝 ○[VSU、4:23=10-0]日下尚(日本)
準決勝 ○[5-1]Abdevali, Alireza Morad(イラン)
3回戦 ○[3-1]Yilmaz, Ahmet(トルコ)
2回戦 ○[VSU、4:24=10-0]Bernatek, Mateusz Lucjan(ポーランド)
1回戦 ○[2-1]Bey, Kamal Ameer(米国)


【表彰式】

(提供=PINFALL、撮影=保高幸子)

[1]Amoyan, Malkhas(アルメニア)
[2]日下尚(日本)
[3]Yilmaz, Ahmet(トルコ)
[3]Fritsch, Robert Attila(ハンガリー)
[5]Abdevali, Alireza Morad(イラン)
[5]Zhadrayev, Demeu(カザフスタン)