2025.10.28NEW

吉田アラシ(日大)が優勝、向田旭登(専大)は銅…2025年U23世界選手権・最終日

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 2025年U23世界選手権最終日は10月27日、セルビア・ノビサドで前日開始の男子フリースタイル4階級の敗者復活戦とファイナルが行われ、決勝に進んだ97kg級の吉田アラシ(日大)が優勝、3位決定戦に進んだ61kg級の向田旭登(専大)が銅メダルを取り、65kg級の西内悠人(日体大)は5位に終わった。

▲全世代を通じて日本最重量級の世界王者となった吉田アラシ。シニアでの快挙を目指す=提供・布施鋼治

 吉田は7月のUWWランキング大会5位のメラブ・スレイマニシビリ(ジョージア)を相手に、第1ピリオドを8-2とリード。第2ピリオドもポイントを重ね、12-2のテクニカルスペリオリティで勝った。

 3月のシニア・アジア選手権以来の国際大会優勝で、9月のシニア世界選手権銅メダルに続くメダル獲得。97kg級での優勝は、2022年U23世界選手権・男子フリースタイル86kg級で優勝した白井達也を上回り、全世代を通じて最重量級の世界チャンピオン。同選手は今年のシニア選手権で、オリンピックと世界選手権を通じて日本最重量のメダリストになったばかり。またひとつ、重量級の歴史を塗り替えた。

 向田は、敗者復活戦を勝ち上がってきたU23欧州選手権3位のニキタ・アブラモフ(ウクライナ)を相手に開始から積極的に攻め、アンクルホールドの連続で1分かからずにテクニカルスペリオリティ勝ち。2度目の国際大会で初のメダルを獲得した。

 西内は、61kg級で2023・24年のこの大会を制したバシール・マゴメドフ(UWW=ロシア)と対戦。第1ピリオドを2-2のあと、第2ピリオドで5-2とリードしたものの5-5に追いつかれ、ラスト1分5秒に痛恨の2失点。5-7で振り切られた。

▲向田旭登は初の国際大会のメダル獲得=提供・布施鋼治

▲西内悠人は2年連続の61kg級王者に善戦したが、メダルに手が届かず=提供・布施鋼治

 全日程を終了し、日本は「金1・銀1・銅2」を獲得。銅メダルの数で昨年を下回り、85点をマークした国別対抗得点も昨年の2位に及ばない3位だった。4階級を制した米国が137点で優勝、2位は2階級で優勝したイランが127点で入った。

▲「金1・銀1・銅2」で国別対向得点3位に入った日本チーム=提供・布施鋼治

 各選手の成績は下記の通り。


男子フリースタイル

 【61kg級】向田旭登(専大)   3位=21選手出場《ブランケット》
3決戦 ○[VSU、0:56=10-0]Nikita ABRAMOV(ウクライナ)

《以下、前日に実施》
準決勝 ●[VSU、5:02=5-15]Jaxen P. FORREST(米国)
3回戦 ○[13-11]Nika ZANGALADZE(ジョージア)
2回戦 ○[VSU、2:59=13-2]Besir ALILI(北マケドニア)
1回戦 ○[VSU、1:27=10-0]Mikita BERAZUN(UWW=ベラルーシ)

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 【65kg級】西内悠人(日体大)   5位=26選手出場《ブランケット》
3決戦 ●[5-7]Bashir MAGOMEDOV(UWW=ロシア)

《以下、前日に実施》
準決勝 ●[2-3]Sujeet SUJEET(インド)
3回戦 ○[VSU、4:17=12-0]Andranik AVETISYAN(アルメニア)
2回戦 ○[7-4]Ayub M. MUSAEV(ベルギー)
1回戦 ○[VSU、1:50=10-0]Ryan DAHCHA(カナダ)

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 【97kg級】吉田アラシ(日大)   優勝=26選手出場《ブランケット》
決 勝 ○[VSU、3:32=12-2]Merab SULEIMANISHVILI(ジョージア)

《以下、前日に実施》
準決勝 ○[フォール、2:05=10-0]Rizabek AITMUKHAN(カザフスタン)
3回戦 ○[VSU、4:21=13-2]Abolfazl D. BABALOO(イラン)
2回戦 ○[VSU、2:14=12-0]Andriyan K. VALKANOV(ブルガリア)
1回戦 ○[VSU、1:40=10-0]Musza ARSUNKAEV(ハンガリー)

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《国別対抗得点》
[1]米国 137点、[2]イラン 127点、[3]日本 85点、[4]アゼルバイジャン 84点、[5]トルコ 70点、[6]インド 61点、[7]ジョージア 54点、[8]モルドバ 51点


《以下、前日に実施。最終順位を追加》

 【86kg級】五十嵐文彌(山梨学院大)   16位=29選手出場《ブランケット》
2回戦 ●[0-8]Ali TCOKAEV(アゼルバイジャン)
1回戦 ○[8-0]Lukas LINS(オーストリア)

※敗者復活戦に回れず