(2025年10月23日、セルビア・ノビサド/取材=布施鋼治)
■女子72kg級3位・吉武まひろ(長崎県協会=3位決定戦でフォール勝ち)「島原特別支援学校で教員として勤務しています。この大会に出るにあたり、生徒や保護者や先生たちが激励会を開いてくださり、生徒たちには『絶対に金メダルを取って帰る』と約束したけど、きのう(準決勝で負けて)、それがかなわなくなってしまった。それから『銅メダルだけは持って帰る』という気持ちに切り替え、今日の3位決定戦に挑みました。
生徒が少しでも喜んでくれたらなと思っています。(最後はフォール勝ち)コーチ陣から『勝っても負けてもあと6分』『悔いの残らないようにやれ』と言われていたので、試合中も強い気持ちで闘うことができました。一度自分が天井を見る場面があり、『これはヤバい』と思ったけど、それからなんとか立て直して結果的にフォールすることができた。タイミングでチャンスをものにすることができたとのはよかったかな、と思います。72kg級では初めて海外で試合をしたので、昨日は相手体格差というところで、構えた瞬間にちょっとびびってしまうところもあった。今日の3位決定戦の相手はそんなに体格も変わらなかったので強い気持ちで挑めました」
■女子55kg級・清岡もえ(育英大=初戦でインドのニシャにフォール負け。敗者復活戦に回れず)「自分の悪いところが出てしまった。初戦がインドの選手と分かった時点で、彼女を動画を見て、がっちり組みに来て投げを狙ってくる選手だと分かりました。首投げしかない選手で、その体勢を決められたときにはもう遅かった。以前からそういうタイプはずっと苦手だったので、対策とかもしてきたけど、うまくいかなかった。
(途中までは2-0とリードしていたことについて)2点差なので、ちょっと怖い状態だった。なので、もう一個(ポイント)取りたいと思っていたけど、自分の組み手をつくることができなかった。対戦相手をやりづらいとマイナスにとらえてしまったところが、ダメだったんだと思います」