2025.10.19NEW

2015年世界選手権・男子フリースタイル国別対抗得点の順位が変更、イランが優勝へ

 世界レスリング連盟(UWW)は、米国・ラスベガスで行われた2015年世界選手権の男子フリースタイル97kg級銀メダルのアブドュサロム・ガディソフ(ロシア)のドーピング違反が確定したことを受け、同選手権の国別対抗得点の優勝をロシアからイランに変更することを発表した。

 当初の順位は、ロシアが61点で優勝、イランが48点で2位だった。ロシアはカディソフのほか、125kg級3位だったバイリャル・マホフもドーピング違反で順位を剥奪されており、得点は44点へ。イランは1選手の順位が繰り上がって49点となり、イランが優勝となった。ジョージアも2選手の順位が繰り上がって46点となり、ロシアを上回って2位へ。ロシアは3位となった。

▲2015年世界選手権の男子フリースタイル国別対抗得点表彰式。10年たって順位が変わった=撮影・矢吹建夫

 世界アンチ・ドーピング機関(WADA)は、巧妙化するドーピングの対策のひとつとして、検体を10年間保存し、医学技術の発達によって将来の摘発を目指している。

 上記のほか、スポーツ仲裁裁判所(CAS)は、2014年11月8日にモスクワで開催されたヨーロッパ・ネイションズ・アルロサ・カップでイリーナ・オロゴノワ(ロシア)のドーピング違反を認定し、2014年11月8日から2015年7月8日までのすべての競技成績の失格を科している(同選手はCAS上訴仲裁部にこの決定について異議を申し立てることができるので、正式には不確定)。