(2025年9月13~21日、クロアチア・ザグレブ)
【男子フリースタイル86kg級】
ザヒド・バレンシア(Valencia, Zahid=米国)
1997年11月5日生まれ、27歳。アリゾナ州立大時代に全米大学(NCAA)選手権で2度優勝(2018・19年)。フリースタイルの国際舞台でも2017年世界ジュニア(現U17)選手権2位の成績を残したが、本格的に取り組んだのは大学卒業後で、2021年に86kg級で2度のランキング大会で優勝。
2022年パンアメリカン選手権を制し、2023年世界選手権は92kg級に出場して銅メダルを獲得。2024年はパリ。オリンピック、世界選手権とも予選を勝ち抜けなかった。
2025年は2度の国際大会優勝のあと、全米選手権で優勝。決勝はパリ・オリンピック74kg級3位のカイル・デイクを破った。パンアメリカン選手権優勝を経て、世界選手権代表選考会でカイル。デイクを再度退けて初の世界選手権に初出場。92kg級で2021年・2022年世界選手権を制したカムラン・ガセンプール(イラン)を含めて5試合に無失点の強さで優勝した。
■ザヒド・バレンシアの話「自分が常に世界一だと思っていました。自分に自信がありました。(後に続くべき選手に対して)もし米国の代表チームに選ばれたのなら、世界チャンピオンになる準備をしてほしい。恐怖心を手放し、勇気を出して羽ばたき、一瞬一瞬を楽しんでほしい。
(昨年から、2021年東京オリンピックのこの階級の王者デービッド・テーラーのチームで練習し)彼のようなコーチから学ぶことができ、本当に素晴らしい経験でした。彼の存在が、最終的に移籍を決意した理由です。彼には何度も負けてきました。彼から学び、世界チャンピオンになるために必要な考え方を身につけたかったのです。それを実現し、米国にまた一つ、世界タイトルを持ち帰ることができました」(UWWサイトより)
《1回戦~決勝の成績》=ブランケット
決 勝 ○[VSU、4:22=12-0]石黒隼士(日本)
準決勝 ○[7-0]Kamran Ghorban GHASEMPOUR(イラン)
3回戦 ○[VSU、0:34=10-0]Ivars SAMUSONOK(ラトビア)
2回戦 ○[VSU、2:45=10-0] Fateh BENFERDJALLAH(アルジェリア)
1回戦 ○[VSU、2:34=10-0]Mukul DAHIYA(インド)
【表彰式】
[1]Valencia, Zahid(米国)
[2]石黒隼士(日本)
[3]Dzhioev, Arseni(アゼルバイジャン)
[3]Ghasempour, Kamran Ghorban(イラン)
[5]Magamadov, Rakhim(フランス)
[5]Dahiya, Mukul(インド)