世界レスリング連盟(UWW)は10月3日、公式ウェブサイトで、最近の大会で、試合前後に選手に義務づけられている行動(レフェリーや相手との握手)を怠っている例が見られるとし、各国に規定をあらためて通達し遵守を求めた。この行動は敬意とフェアプレーの表れだけでなく、「UWWの規則および規定に基づく明確な義務でもある」としている。
通達文では、UWWルールの試合前後に関する条文を提示し、「すべての選手とそのコーチは、これらの規則が拘束力を持ち、当スポーツの文化と価値観の不可欠な部分を形成することを、あらためて認識するものとします。これらの規則に違反することは許されず、懲戒手続きおよび紛争解決規則に従って制裁が科せられます」としている。
(前略)
レフェリーはマット中央に立ち、二人の選手を呼び寄せる。両選手と握手をし、着衣を調べ、身体に滑ったりべとついたりする物質が塗られていないこと、汗をかいていないこと、手に何も持っていないことを確認する。
両選手はお互いに挨拶を交わし握手を行い、レフェリーが笛を吹いて試合が開始される。
(前略)
試合が終了したら、レフェリーはマット中央でマットチェアマンと対面するように立つ。両選手は握手をし、レフェリーの隣に並んで判定を待つ。選手が試合会場を退出する前にシングレットの肩紐を下ろすことは禁止される。試合の結果がアナウンスされた後、両選手はレフェリーと握手する。
各選手は相手のコーチと握手をしなければならない。上記の内容が遵守されない場合、当該選手は懲戒規定によりペナルティーが課せられる。
第1条 -レスラー
「試合の前後、レスラーは握手する。また、審判とも握手する」
第3条 – 審判
「試合の開始時と終了時に、審判はレスラーと握手する」
《日本選手は遵守している試合前後の握手》