2025年世界選手権最終日は9月21日、クロアチア・ザグレブで前日開始の男子グレコローマン3階級の敗者復活戦とファイナルが行われ、敗者復活戦に回った63kg級の中村真翔(育英大)は負傷のため棄権して不戦敗、87kg級の阪部創(自衛隊)はパンアメリカン選手権優勝のペイトン・ジェイコブソン(米国)に敗れ、3位決定戦に進めなかった。
オーストラリア国籍に変えて出場した67kg級の下山田培(日体大OB)は、敗者復活戦の第1試合でパンアメリカン選手権3位のベネズエラ選手を破ったものの、第2試合でパリ・オリンピック5位のスラビク・ガルスチャン(アルメニア)に4-6で惜敗。3位決定戦進出を逃した。しかし7位となり、これまで同国の男子グレコローマンの最高だった18位を大きく上回った。
日本は「銀1・銅1」を獲得したものの、他は10位が最高で国別対抗得点は37点。12位に終わった。優勝は4階級を制したイランで、2位・アゼルバイジャンの89点の倍以上の180点をマークする圧勝だった。
各選手の成績は下記の通り。
【63kg級】中村真翔(育英大) 10位=26選手出場《ブラケット》
敗復戦 ●[不戦敗=負傷]Ivan LIZATOVIC(クロアチア)
《以下、前日に実施》
2回戦 ●[フォール、1:52=0-6]Hanjae CHUNG(韓国)
1回戦 ○[フォール、5:20=8-2]Abdeldjebar DJEBBARI(アルジェリア)
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【87kg級】阪部創(自衛隊) 18位=30選手出場《ブラケット》
敗復戦 ●[VSU、5:00=9-1]Payton J. JACOBSON(米国)
《以下、前日に実施》
1回戦 ●[3-5]Aleksandr A. KOMAROV(セルビア)
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《国別対抗得点》
[1]イラン 180点、[2]アゼルバイジャン 89点、[3]ウズベキスタン 72点、[4]ジョージア 65点、[5]アルメニア 63点、[6]カザフスタン 57点、[7]ハンガリー 57点(6・7位は上位選手の数による)、[8]セルビア 45点、…[12]日本 35点
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《元日本国籍選手》
【67kg級】下山田培(オーストラリア) 7位=34選手出場《ブラケット》
敗復2 ●[4-6]Slavik GALSTYAN(アルメニア)
敗復1 ○[VSU、0:59=11-0]Neiser MARIMON HIDALGO(ベネズエラ)
《以下、前日に実施》
3回戦 ●[VSU、2:02=0-9]Hasrat JAFAROV(アゼルバイジャン)
2回戦 ○[VSU、0:45=9-0]Gjete PRENGA(アルバニア)
1回戦 BYE
《以下、前日に実施。最終順位を追加》
【67kg級】曽我部京太郎(ALSOK) 29位=34選手出場《ブラケット》
2回戦 ●[フォール、1:29=0-8]Razzak BEISHEKEEV(キルギス)
1回戦 BYE
※敗者復活戦に回れず