2025年世界選手権第7日は9月19日、前日開始の男子グレコローマン4階級の敗者復活戦とファイナルが行われ、決勝に進んだ日下尚(マルハン北日本)は負けて銀メダル、3位決定戦へ進んだ82kg級の吉田泰造(日体大)は勝って銅メダルを、それぞれ獲得した。
日下は、パリ・オリンピックの準決勝で勝ったマルハス・アモヤン(アルメニア)との再戦となり、徹底した腕取り(ツー・オン・ワン)に手こずり、リフト技を受けるなどしてペースをつかめないまま第2ピリオド、1-10のテクニカルスペリオリティで敗れた。2023年の銅メダル、パリ・オリンピックの金メダルに続いて3年連続で世界のメダルを手にした。
吉田は、敗者復活戦を勝ち上がってきたランキング大会第4戦(7月、ハンガリー)優勝のアドレト・ティウリウバエフ(UWW=ロシア)と対戦。1-3と劣勢で試合が進んだが、ラスト50秒でテークダウンを取って3-3へ。そのままのスコアで振り切り、ラストポイントによって勝利を手にした。
吉田は「19歳4ヶ月26日」で世界選手権のメダルを獲得。1973年世界選手権で高田裕司(日本協会元専務理事)が「19歳6ヶ月20日」で銅メダルを獲得した記録、1984年ロサンゼルス・オリンピックで赤石光生(日本協会前強化委員長)が「19歳5ヶ月14日」で銀メダルを獲得した記録を上回り、日本男子で歴代最年少の世界メダリストとなった。
各選手の成績は下記の通り。
【77kg級】日下尚(マルハン北日本) 2位=33選手出場《ブラケット》
決 勝 ●[VSU、4:23=1-10]Malkhas AMOYAN(アルメニア)
《以下、前日に実施》
準決勝 ○[3-1]Robert A. FRITSCH(ハンガリー)
4回戦 ○[4-2]Demeu ZHADRAYEV(カザフスタン)
3回戦 ○[7-0]Ihor BYCHKOV(ウクライナ)
2回戦 ○[VSU、2:46=8-0]Aman AMAN(インド)
1回戦 BYE
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【82kg級】吉田泰造(日体大) 3位=26選手出場《ブラケット》
3決戦 ○[3-3]Adlet TYULYUBAEV(UWW=ロシア)
《以下、前日に実施》
準決勝 ●[5-8]Gela BOLKVADZE(ジョージア)
3回戦 ○[警告、5:48=9-8]Gurban GURBANOV(アゼルバイジャン)
2回戦 ○[6-5]Alexander M. JOHANSSON(スウェーデン)
1回戦 BYE
《以下、前日に実施。最終順位を追加》
【55kg級】尾西大河(早大) 12位=18選手出場《ブラケット》
1回戦 ●[2-7]Huoying SHI(中国)
※敗者復活戦へ回れず
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【130kg級】奈良勇太(警視庁) 21位=27選手出場《ブラケット》
1回戦 ●[1-6]Elias KUOSMANEN(フィンランド)
※敗者復活戦へ回れず