2025.09.20

日下尚(マルハン北日本)は銀、吉田泰造(日体大)が銅…2025年世界選手権・第7日(1)

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 2025年世界選手権第7日は9月19日、前日開始の男子グレコローマン4階級の敗者復活戦とファイナルが行われ、決勝に進んだ日下尚(マルハン北日本)は負けて銀メダル、3位決定戦へ進んだ82kg級の吉田泰造(日体大)は勝って銅メダルを、それぞれ獲得した。

 日下は、パリ・オリンピックの準決勝で勝ったマルハス・アモヤン(アルメニア)との再戦となり、徹底した腕取り(ツー・オン・ワン)に手こずり、リフト技を受けるなどしてペースをつかめないまま第2ピリオド、1-10のテクニカルスペリオリティで敗れた。2023年の銅メダル、パリ・オリンピックの金メダルに続いて3年連続で世界のメダルを手にした。

▲パリ・オリンピックのときと同じく前へ出た日下だが…

▲過去1勝1敗の相手との一戦は無念の黒星

 吉田は、敗者復活戦を勝ち上がってきたランキング大会第4戦(7月、ハンガリー)優勝のアドレト・ティウリウバエフ(UWW=ロシア)と対戦。1-3と劣勢で試合が進んだが、ラスト50秒でテークダウンを取って3-3へ。そのままのスコアで振り切り、ラストポイントによって勝利を手にした。

 吉田は「19歳4ヶ月26日」で世界選手権のメダルを獲得。1973年世界選手権で高田裕司(日本協会元専務理事)が「19歳6ヶ月20日」で銅メダルを獲得した記録、1984年ロサンゼルス・オリンピックで赤石光生(日本協会前強化委員長)が「19歳5ヶ月14日」で銀メダルを獲得した記録を上回り、日本男子で歴代最年少の世界メダリストとなった。

▲日本男子最年少の世界のメダリストとなった吉田泰造。来年、まだ男子グレコローマンの最年少世界王者の可能性を残す

 各選手の成績は下記の通り。


男子グレコローマン

 【77kg級】日下尚(マルハン北日本)   2位=33選手出場《ブラケット》
決 勝 ●[VSU、4:23=1-10]Malkhas AMOYAN(アルメニア)

《以下、前日に実施》
準決勝 ○[3-1]Robert A. FRITSCH(ハンガリー)
4回戦 ○[4-2]Demeu ZHADRAYEV(カザフスタン)
3回戦 ○[7-0]Ihor BYCHKOV(ウクライナ)
2回戦 ○[VSU、2:46=8-0]Aman AMAN(インド)
1回戦  BYE

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 【82kg級】吉田泰造(日体大)   3位=26選手出場《ブラケット》
3決戦 ○[3-3]Adlet TYULYUBAEV(UWW=ロシア)

《以下、前日に実施》
準決勝 ●[5-8]Gela BOLKVADZE(ジョージア) 
3回戦 ○[警告、5:48=9-8]Gurban GURBANOV(アゼルバイジャン)
2回戦 ○[6-5]Alexander M. JOHANSSON(スウェーデン)
1回戦  BYE


《以下、前日に実施。最終順位を追加》

 【55kg級】尾西大河(早大)   12位=18選手出場《ブラケット》
1回戦 ●[2-7]Huoying SHI(中国)

※敗者復活戦へ回れず

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 【130kg級】奈良勇太(警視庁)   21位=27選手出場《ブラケット》
1回戦 ●[1-6]Elias KUOSMANEN(フィンランド)

※敗者復活戦へ回れず