2025.09.19

【2025年世界選手権・特集】健闘選手の声(第5日=吉元玲美那、德原姫花)

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(2025年9月17日、クロアチア・ザグレブ / 取材=布施鋼治)


 ■女子50㎏級・吉元玲美那(KeePer技研=3位決定戦、ラスト3秒でUWW=ロシア=のエリザベタ・スミルノワに逆転負け)「守ったら取り返される、といういつものパターンだった。準決勝のときと同じ失敗をしてしまった。最後まで強気でいることができなくて…。(3-2と自分がリードしていたときに)場外に出てしまった。対戦相手は、組み手は荒いけど力が強い選手だと分かっていました。

 前日、55㎏級の内田選手が銅メダルを取っていったので、自分も日本代表として、最低限メダルを取ろうと思っていたんですけど、こういう結果になってしまって、すごく不甲斐ないです。(第2ピリオド、ラスト1分を切ったところで一度は逆転したことについて)あそこで決め切れなかった。一つひとつが甘かった。最初のタックルも、自分が入ったのに逆に取られるっていうパターンだった。自分の距離でレスリングができなくて、ちょっと遠い距離でやってしまったことが反省です。この3決の内容からしても、もう一回しっかりと自分のレスリングを見直したいと思います」

(提供=PIN FALL/撮影=保高幸子)


 ■女子57㎏級・徳原姫花(自衛隊=3位決定戦で元ロシアのオルガ・ホロシャブチェワに競り負け)「全然自分のいい部分が出せなかった。(第2ピリオドに逆転されたことについて)点数をとられることは想定していたけど、取り返せると思っていました。でも、それからなかなか行けなくて…。(第2ピリオド、片足タックルから相手の足を引き上げながらもポイントにつなげられなかったことについて)1点でも取れたらよかったんですけど、大きい点数を取りに行こうという欲が出ちゃった。

(大会直前に左太股の筋断裂が試合に影響したかという問いに)試合の時は全然意識していませんでした。けがをしていようが、いま自分が持っている力を出せるように練習していたので。(初の世界選手権を経験してみて)初めての世界選手権でオリンピック階級で自分がどこまでやれるのか、ちょっと期待してたんですけどね…。12月も大きい大会(全日本選手権)があるので、そこではもっとレベルアップできるように練習を頑張っていきたい。57㎏級には藤波朱理選手が出てくると思うので、自分の持ち味をいかしながら、しっかり勝って次につなげられたら、と思っています」
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《準々決勝でヘレン・マルーリスにフォール負けしたあとのコメント》
「マルーリス選手が得意とするツーオンワン対策はしてきたつもりだったけど、何もできなかった。やっぱり上手だなと思いました。試合前は、今まで闘った日本人選手とは全然違うイメージを(マルーリスに)植えつけたかったけど、あっけなく終わってしまいました。自衛隊のコーチからは『楽しんでこい』と送り出されました。1、2回戦は自分の持ち味が少しは出せたかなと思います。マルーリス選手は勝ち上がると思うので、気持ちを切り替えて敗者復活戦に臨みたい」

(提供=PIN FALL/撮影=保高幸子)