2025.09.17

2026年の世界選手権はバーレーンで開催…各世代の世界選手権と大陸選手権の日程が確定

 世界レスリング連盟(UWW)は9月16日、世界選手権が行われているクロアチア・ザグレブの試合会場で会見し、バーレーンとスロバキアが立候補していた来年のシニア世界選手権を、バーレーン・マナマで行うことを発表した。期日は9月5日~13日。シニア世界選手権を除く各世代の世界選手権と大陸選手権の日程も下記の決まった。

 アラブ諸国で世界選手権が開催されるのは初。同国は、2010年代中盤からロシア選手を帰化させてレスリング振興に取り組み、2023年世界選手権でロシア・ダゲスタン出身のアフメド・タジュディノフ(国際大会は最初からバーレーン)が世界一に輝き、パリ・オリンピックも制した(今大会は3位)。現段階では他国からの国籍変更選手が主だが、強豪国のひとつとなりそうな勢いを持っている。

 2022年にU20・15アジア選手権が開催され、今年10月には第3回アジア・ユース大会が実施される。UWWのネナド・ラロビッチ会長は「バーレーンにはレスリング界のスーパースターがいる(タジュディノフ)。彼を通じて、このを通してこのスポーツを広めたいと考えているのでしょう。地元出身の選手の育成を考えており、検討した結果、今回の決定に至りました」と説明。アジアユース大会を開催できる国であれば、「世界選手権の開催に何の問題もない。私たちが大会運営にあらゆる支援を行います」と話した。

▲世界選手権開催の合意書を交わすUWWネナド・ラロビッチ会長(右)とバーレーン・オリンピック委員会のファリス・アル・クーヘジ事務総長

 会見に出席したバーレーン・オリンピック委員会のファリス・アル・クーヘジ事務総長も会見に出席し、「この大会はバーレーンがレスリングを草の根レベルにまで浸透させるのに役立ちます。レスリングは成長を続けるスポーツです。パリで金メダルを獲得し、さらに多くのメダルを獲得したいと考えています。あの金メダルは、地元の多くの人々がレスリングを始めるきっかけとなりました」と話した。

 日本がらみの大会は下記の通り。


2026年世界・大陸選手権日程

4月7日(火)~12日(日):アジア選手権(ヨルダン・アンマン)
5月23日(土)~31日(日):U17・23アジア選手権(ベトナム・ダナン)
6月27日(土)~7月5日(日):U15・20アジア選手権(タイ・バンコク)
7月27日(月)~8月2日(日):U17世界選手権(アゼルバイジャン・バクー)
8月17日(月)~23日(日):U20世界選手権(バーレーン・マナマ)
9月5日(土)~13日(日):世界選手権(バーレーン・マナマ)
10月12日(月)~18日(日):U23世界選手権(米国・ラスベガス)

 アジア大会のレスリング競技は、9月30日(水)~10月3日(土)に 名古屋市の稲永スポーツセンターで予定されている。ランキング大会は、2027年まで今年行われた4都市で開催されることが決まっており、クロアチア・ザグレブ、アルバニア・ティラナ、モンゴル・ウランバートル、ハンガリー・ブダペストで行われる。

 5都市が立候補していて、10月6日(火)~11日(日)に予定されている世界ベテランズ選手権には言及されていない。