2025.09.15NEW

「私は、重大な理由がない限り、こんな行動は絶対にとりません!」…イスマイル・ムスカエフ(ハンガリー)が反論

 2025年世界選手権第1日の男子フリースタイル70kg級3回戦で起きたイスマイル・ムスカエフ(ハンガリー)青柳善の輔(クリナップ)へのバイオレンス・ファイトに対し(関連記事)、ムスカエフが自身のインスタグラムで「誇りに思うべきことではありませんし、誰にもそのようなことを勧めるつもりもありません。皆さんもご存知の通り、私は平和を愛する人間であり、よほどの理由がない限り、このような行動を取ることはありません」と反省の言葉をつづり、ハンガリー協会も公式ウェブサイトでその主張を掲載した。

 同選手、およびハンガリー協会は、試合中、青柳がローリングを仕掛けるため背後からムスカエフの胴に腕を回したとき、ムスカエフの局部をつかんだと主張(下記のインスタグラム参照。マット上での暴行動画とハンガリー協会主張の動画あり)。これがムスカエフを激怒させた原因としている。ムスカエフは「彼の行動は私を侮辱し、ひいては私の名誉をも傷つけ、このような結果に至りました。なぜなら、これは自らに何かを捧げる者への侮辱となるからです。コーカサス地方(出身地)において、このような行為は許されません」と記述している。

(注)青柳善の輔は「相手から手をつかまれたので、振りほどこうとし、レフェリーへもアピールしたが、局部をつかんだことは強く否定。

▲試合中、背後への青柳に対してひじ打ちを見舞ったあと、パンチをたたきこんむムスカエフ=提供:PIN FALL(撮影・保高幸子)

▲パンチがとんできたことをアピールする青柳善の輔=提供:PIN FALL(撮影・保高幸子)

 ただ、ハンガリー語を英語に訳すと、「on the mat」となっており、マット上で青柳にひじ打ちやパンチをたたき込んだことを指すものと解釈される。試合後、ウォーミングアップ場までの通路で青柳に殴りかかったことについて言及しているかどうかは不明。マット上では我を忘れてしまうこともあるだろうが、マットを下りたところでの暴行に言い訳はできまい。

 試合後の暴挙としては、2014年世界選手権(ウズベキスタン)で、高谷惣亮選手に負けたムラド・ガイダロフ(ベラルーシ)が試合後、高谷選手に熱湯をかける暴挙を働き、その後も暴力行為があり、「3年間の出場停止と罰金1万スイスフラン(約135万円)」の処分を受けている。

 
 
 
 
 
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