2025.09.07NEW

【2025年世界選手権・展望(22)】リ・セウン(北朝鮮)とニハト・ママダリ(アゼルバイジャン)中心の展開か…男子グレコローマン60kg級

《試合日》9月19日(金)・20日(土) /クロアチア・ザグレブ


男子グレコローマン60kg級・予想シード順

(注)最終エントリーによって確定します。下記と変わる場合があります。

[1]Se ung RI(北朝鮮)
[8]Victor CIOBANU(モルドバ)
[5]Amiran SHAVADZE(ジョージア)
[4]Sadyk LALAEV(UWW=ロシア)

[3]Nihat MAMMADLI(アゼルバイジャン)
[6]Enes BASAR(トルコ)
[7]Alisher GANIEV(ウズベキスタン)
[2]Georgij TIBILOV(セルビア)


男子グレコレーマン60kg級・展望

 パリ・オリンピックの1位(文田健一郎)と2位(ジョルマン・シャル戦ベコフ=キルギス)は不参加。同3位で今年のアジア選手権を制したリ・セウン(北朝鮮)と昨年の世界選手権63kg級優勝のニハト・ママダリ(アゼルバイジャン)を中心とした展開となるか。

▲アジア選手権を制したリ・セウン(北朝鮮)。北朝鮮グレコローマン2人目の世界王者を目指す=UWWサイトより

 リ・セウンは2021年東京オリンピック前に文田健一郎を破ったことのある選手で、実力は十分の選手。ママダリは本来が60kg級の選手で、昨年は非オリンピック階級世界選手権のために63kg級に上げて優勝。60kg級に戻し、今年2月のランキング大会第1戦(クロアチア)は7位だったが、欧州選手権、ランキング大会第4戦(ハンガリー)と連続優勝し実力を見せている。

 欧州選手権2位のゲオルギ・ティビロフ(セルビア)、同3位のサディク・ララエフ(UWW=ロシア)、同3位で2021年世界王者のビクトル・シオバヌ(モルドバ)らの欧州勢が、どこまで上位に食い込めるか。

 アジア選手権でリ・セウン(北朝鮮=前述)に敗れた同3位の稲葉海人(滋賀県スポーツ協会)がリベンジして飛躍できるか。昨年のアジア選手権ではパリ・オリンピックで2位になった中国選手に快勝しており、実力をフルに発揮すれば優勝争いに食い込めるはず。

 アジア選手権2位のアリシャー・ガニエフ(ウズベキスタン)は昨年のU23世界王者。一気にシニアの世界一にたどりつけるか。


男子グレコレーマン60kg級・予備エントリー選手

《日本代表》稲葉海人(日本)=2025年アジア選手権3位
Se ung RI(北朝鮮)=2024年パリ・オリンピック3位/2025年アジア選手権優勝
Nihat MAMMADLI(アゼルバイジャン)=2024年世界選手権63kg級優勝/2025年欧州選手権優勝
Georgij TIBILOV(セルビア)=2025年欧州選手権2位
Sadyk LALAEV(UWW=ロシア)=2025年欧州選手権3位
Victor CIOBANU(モルドバ)=2025年欧州選手権3位
Alisher GANIEV(ウズベキスタン)=2025年アジア選手権2位
Maxwell BLACK(米国)=2025年パンアメリカン選手権優勝
Abdelkarim FERGAT(アルジェリア)
Hrachya POGHOSYAN(アルメニア)
Marat GARIPOV(ブラジル)
Huangsheng WU(中国)
Rabby KILANDI(コンゴ民主共和国)
Amiran SHAVADZE(ジョージア)
SURAJ(インド)
Ali AHMADI VAFA(イラン)
Melkamu FETENE(イスラエル)
Iskhar KURBAYEV(カザフスタン)
Akyl SULAIMANOV(キルギス)
Dahyun KIM(韓国)
Justas PETRAVICIUS(リトアニア)
Angel SEGURA(メキシコ)
Olivier SKRZYPCZAK(ポーランド)
Enes BASAR(トルコ)
Vladyslav KUZKO(ウクライナ)
Jamal VALIZADEH(UWW=難民)