2025.09.05

【2025年世界選手権・展望(17)】グレース・ブレンがノルウェー27年ぶりの優勝を目指す…女子65kg級

《試合日》9月16日(火)・17日(水) / クロアチア・ザグレブ


女子65kg級・予想シード順

(注)最終エントリーによって確定します。下記と変わる場合があります。

[1]森川美和(日本)
[8]イリナ・コリアデンコ(ウクライナ)
[5]イリナ・リンガシ(モルドバ)
[4]カドリエ・コカク(トルコ)

[3]エンヒジン・ツブシンジャルガル(モンゴル)
[6]エルマ・ゼイドレレ(ラトビア)
[7]グレース・ブレン(ノルウェー)
[2]マセイ・キルティ(米国)


女子65kg級・展望

 昨年の世界選手権3位の森川美和(ALSOK)が、2022年以来の世界一奪還を目指す。今年のランキング大会第2戦(アルバニア)とアジア選手権で優勝を続けて好調。

 パリ・オリンピック2位のイリナ・コリアデンコ(ウクライナ)と3位のグレース・ブレン(ノルウェー)が階級を上げてエントリーした。ともに初の世界一を目指す。

 コリアデンコはランキング大会第2戦と欧州選手権はともに3位。前者の大会では森川に敗れているが、階級を上げて1年が経ち、どんなふうに力を伸ばしているか。ブレーンは4月から階級を上げ、欧州選手権とランキング大会第4戦(ハンガリー)で優勝と、早くもこの階級に適応している。

▲女子レスリング発祥国のひとつ、ノルウェーから27年ぶりの世界一を目指すグレース・ブレン=UWWサイトより

 2021年の世界選手権決勝で森川を破って優勝しているイリナ・リンガシ(モルドバ)も優勝争いにからむ可能性は十分。今年のランキング大会第1戦は、ノルディック方式の予選リーグで森川を破っている(決勝で再戦となり負傷棄権)。欧州選手権とランキング大会第4戦(ハンガリー)はともにブレン(ノルウェー=前述)に敗れて2位だが、巻き返しなるか。

 組み合わせは森川、コリアデンコ、リンガシが同じブロックで、反対側にブレン。組み合わせの利を生かしてブレンが優勝すれば、ノルウェーから1998年以来、27年ぶりの世界チャンピオンとなる。

 昨年3位で今年のパンアメリカン選手権を制したマセイ・キルティ(米国)、2023年世界選手権59kg級優勝のザン・キ(張琪=中国)らが、どこまで上位に食い込むか。


女子65kg級・予備エントリー選手

《日本代表》森川美和(日本) =2024年世界選手権3位/2025年アジア選手権優勝
Iryna KOLIADENKO(ウクライナ)=2024年パリ・オリンピック62kg級2位/2025年欧州選手権3位
Grace BULLEN(ノルウェー)=2024年パリ・オリンピック62kg級3位/2025年欧州選手権優勝
Macey KILTY(米国)=2024年世界選手権3位
Irina RINGACI(モルドバ)=2025年欧州選手権2位
Enkhjin TUVSHINJARGAL(モンゴル) =2025年アジア選手権2位
Qi ZHANG(中国)=2025年アジア選手権3位 23ー59kg級世界V  
Alina KASABIEVA(UWW=ロシア)
Miki ROWBOTTOM(カナダ)
Virginia JIMENEZ(チリ)
Vaishnavi PATIL(インド)
Subeen JO(韓国)
Elma ZEIDLERE(ラトビア)
Alexis GOMEZ(メキシコ)
Aylah MAYALI(パレスチナ)
Natalia KUBATY(ポーランド)
Kadriye KOCAK AKSOY(トルコ)