2025.09.04NEW

【2025年世界選手権・展望(13)】オ・キョンリョン(北朝鮮)が台頭するか…女子55kg級

《試合日》9月15日(月)・16日(火)/クロアチア・ザグレブ


女子55kg級・予想シード順

(注)最終エントリーによって確定します。下記と変わる場合があります。

[1]タチアナ・デビエン(フランス)
[8]クリステル・ロドリゲス(米国)
[5]エルビラ・スレイマン(トルコ)
[4]エカテリナ・ベルビナ(UWW=ロシア)

[3]カーラ・ゴディネス(カナダ)
[6]オ・キョンリョン(北朝鮮)
[7]アモリー・アンドリッヒ(ドイツ)
[2]アレクサンダー・ホメネツ(ウクライナ)


女子55kg級・展望

 昨年の世界チャンピオン(清岡もえ)のほか、同2位と3位の一人は不出場か、階級アップ。同3位のタチアナ・デビエン(フランス)に、今年の欧州選手権優勝のエカテリナ・ベルビナ(UWW=ロシア)やアジア選手権優勝のオ・キョンリョン(北朝鮮)が挑む。

 ベルビナは7月のランキング大会(ハンガリー)でも優勝し、実力をつけてきた。オ・キョンリョンも昨年のアジア選手権2位から今年優勝と実力をアップ。昨年は清岡に0-7だったが、今年は村山春菜を下しての優勝。間違いなく実力をつけている。

▲アジア選手権を制したオ・キョンリョン(北朝鮮)。一気に世界を制するか=UWWサイトより

 欧州選手権3位のアレクサンダー・ホメネツ(ウクライナ)は8月の「ポーランド女子オープン」優勝を経ての参加。昨年8位のエルビラ・スレイマン(トルコ)が欧州選手権57kg級2位を経てこの階級に戻り、上位入賞を目指す。

 パンアメリカン選手権優勝のカーラ・ゴジネス(カナダ)は7月のランキング大会(ハンガリー)2位。負けたタチアナ・デビエン(フランス=前述)への雪辱と優勝を目指す。同57kg級優勝のヤイネリス・サンズ・バレンシア(キューバ)はU23でパンアメリカン選手権とパンアメリカン大会の双方を制した選手。階級ダウンを乗り越えて優勝争いに加わるか。

 昨年のU20世界選手権57kg級優勝の内田颯夏(日大)は、シニアの国際大会では昨年の「クリッパン女子国際大会」(スウェーデン)で優勝の実績がある。しかし、シニアの世界選手権のレベルは格上。今年のU20世界選手権で負った負傷箇所の回復も気になるが、新しい力として台頭できるか。


女子55kg級・予備エントリー選手

《日本代表》内田颯夏(日本)=2024年U20世界選手権57kg級優勝
Tatiana DEBIEN(フランス)=2024年世界選手権3位/2025年欧州選手権2位
Ekaterina VERBINA(UWW=ロシア)=2025年欧州選手権優勝
Oleksandra KHOMENETS(ウクライナ)=2025年欧州選手権3位
Elvira SULEYMAN KAMALOGLU(トルコ)=2025年欧州選手権57kg級2位
Andreea ANA(ルーマニア)=2025年欧州選手権53kg級2位
Karla GODINEZ(カナダ)=2025年パンアメリカン選手権優勝
Yaynelis SANZ VERDECIA(キューバ)=2025年パンアメリカン選手権57kg級優勝
Kyong Ryong OH(北朝鮮)=2025年アジア選手権優勝
Khulan BATKHUYAG(モンゴル)=2024年パリ・オリンピック53kg級5位
Amory ANDRICH(ドイツ)
Oleksandra KOGUT(オーストリア)
Xuejing LIANG(中国)
Nogona BAKAYOKO(コートジボアール)
Maria BAEZ(スペイン)
NISHU(インド)
Zulfiya YAKHYAROVA(カザフスタン)
Hyerim LEE(韓国)
Mihaela SAMOIL(モルドバ)
Cristelle RODRIGUEZ(米国)