今年3月まで至学館大の監督を務めた栄和人氏が、8月からモンゴルの男子フリースタイルと女子の総監督に就任することになった。7月23日、ウランバートルで正式に契約(2028年ロサンゼルス・オリンピックまで)。モンゴルに常駐するわけではなく、1ヶ月に10日から2週間程度滞在して指導にあたり、2028年へ向けて同国の強化を担当する。
モンゴル選手を来日させたり、日本選手をモンゴルへ連れて行って合同合宿も予定しているという。現在、就任している東新住建やKeePer技研の監督業務もこれまで通り行って選手育成も継続。日本とモンゴル両国のレスリングの発展に尽力することになった。国際大会へは来年から帯同予定。
現在、至学館大にビャンバスレン・フウラン(3年生=2023年U20アジア選手権3位)とビャンバスレン・ハリウン(2年生=2024年U20世界選手権55kg級2位)の2人のモンゴル国籍選手がいて、2人の高校時代から指導していた。そのつてでモンゴルに行ったこともあり、同国のレスリングに関心を持ったという。
モンゴルは男女ともオリンピック王者は生まれていない。男子フリースタイルは、のべ3人の世界チャンピオンが生まれているが、1975年が最後。女子はのべ4人の世界チャンピオンがいるが、オリンピック優勝はなく、昨年のパリ・オリンピックは男女ともメダルに手が届かなかった。