2025.06.29NEW

【写真集・コメント】2025年明治杯全日本選抜選手権・決勝&プレーオフ(男子フリースタイル79~125kg級)

(2025年6月19~22日、東京・東京体育館 / 撮影=矢吹建夫)


《男子フリースタイル》

【79kg級/決勝・プレーオフ】

《世界選手権代表決定プレーオフ》
神谷龍之介(日体大)○[3-0]●ガレダギ敬一(早大)

----------------
《決 勝》

ガレダギ敬一(早大)○[2-2]●高原崇陽(専大)

 ■神谷龍之介(日体大=準決勝で敗れた学生王者にプレーオフで雪辱し、初の世界選手権へ)「今回チャンスだったので、それをしっかり決め切れたというのはよかった。昨日の準決勝や今日のプレーオフでも、内容の詰めの部分が甘かった。それで昨日も負け、今日もギリギリの試合をしてしまったので、まだまだ課題だと思っています。タックルはもっと入ろうと思っていました。昨日全然(タックルに)入れなくて、攻められなかったので、今日は失点をしてもいいからタックルに入ろうと思っていました。

(世界選手権に向けては)タックルに入った後の処理を取り切るというところと、世界で闘うにはフィジカルが足りないので、その2つです。ふだんの練習からもっと攻め続ける練習や、勝っている場面でも点を取りに行く練習をしていこうと思います。(世界選手権は)メダルを取るのが目標ですけど、海外、国内関係なく自分のやりたいレスリングができていないので、結果よりも内容を重視したいと思っています。自分のレスリングができれば、結果もついてくると思う」


【86kg級/決勝・プレーオフ】

《世界選手権代表決定プレーオフ》
石黒隼士(自衛隊)○[VSU、0:54=10-0]●白井達也(Team SSP)

 ----------------
▼5者リーグ5回戦

石黒隼士(自衛隊)○[3-0]●白井達也(Team SSP)

 ■石黒隼士(自衛隊=本戦は4戦全勝で優勝。プレーオフでは全日本王者を1分かからず仕留め、兄・石黒峻士とともに世界選手権へ)「昨日(初戦から準決勝まで)は内容的にあまりよくなかった。今日はその汚名返上。前日を帳消しにはできないけど、少しでも進化したところを見せられたのかなと思います。世界選手権を目標にやってきたので、しっかりと決めることができてよかった。相手が自分のタックルを警戒してくることを分かっている中、自分の持ち味は出すことができたのかなと。

 世界選手権は参加人数が多く、試合数も多くなってくる。今回は5試合闘い、辛かった試合もあった。でも、その後の疲労感というのはあまりなく、今日は筋肉痛もなくそのまま挑むことができた。自分がやってきたこと(調整)が正しかったと思いました。世界選手権では2回戦、3回戦と勝ち進むにつれ、対戦相手はばててくるけど、自分の動きは上がっていくようなレスリングをしたいですね」


【92kg級/決勝】
石黒峻士(MTX GOLDKIDS)○[8-2]●内田貴斗(自衛隊)

 ■石黒峻士(MTX GOLDKIDS=決勝で内田貴斗を8-2で撃破。世界選手権への切符をつかむ)「決勝では相手に2点を与えてしまったけど、その後、焦らず修正することができたのでよかったと思う。対戦相手を押せる体力が出てきたので、かなりよくなったと思う。(課題を挙げ宇るとするなら)もっと相手にプレッシャーをかけたり、もう少し動きながら連続して自分の技をかけられるようにしたい。

 これまでの世界選手権では、初戦で世界チャンピオンと当たって負けたりしている。今回はしっかりと準備して優勝を狙いにいきたい。(弟の隼士の優勝から受けた刺激について)アジア選手権に出場したときにはパートナーとして弟を呼んだけど、いまは逆にいろいろ教えられる立場になった。今日の隼人の試合を見ていても『努力は、こういう場面で出てくるんだ」と思いました。同門の成國大志もすごくいい形で優勝したので、めっちゃいい刺激になりました。弟の試合同様、力をもらいました」


【97kg級/決勝】
吉田アラシ(日大)○[フォール、2:31=6-0]●リボウィッツ和青(東京・自由ヶ丘学園高)

 ■吉田アラシ(日大=決勝で期待の高校生、リボウィッツ和青にフォール勝ちし、97kg級で初の世界選手権へ)「日頃もよく練習している相手です。手の内を知られている部分はあったと思いますが、その中でもフォールで勝てたことはよかったです。攻めたことで、そこからフォールにつながったと思います。

 決勝の前、(ショーアップのため)会場が暗くなったりして緊張しましたけど、優勝するためには緊張していられない、と思って臨みました。世界選手権へ向けては、まだ甘いところがあるし、すべて自分の流れで試合ができたわけではないので、下(相手の下半身)への攻めもしっかりし、確実にキャッチしてポイントを取ることをやっていきたい。目標は優勝。それまでにやるべきことはたくさんあるので、しっかりやりたいと思います」


【125kg級/決勝】
山本泰輝(自衛隊)○[2-1]●伊藤飛未来(自衛隊)

 ■山本泰輝(自衛隊=決勝で同門の伊藤飛未来を2-1で破り、5度目の世界選手権へ)「自衛隊に入ってから同門対決は大会ごとにやっているので、昔より慣れたと思います。やりづらいですけどね。今回は練習していることを出し切って点を取ることを考えて挑みました。負けるときは、下がって負けるパターンが多かったけど、そういうことはなくなってきている。今大会の決勝でも相手にいいところをとられプレッシャーをかけられても下がらなかった。

 最近、すごくいい練習ができているんですよ。アメリカに出げいこに行かせてもらい、そこで日本の練習との違いなどを体感しました。その成果を自衛隊での練習に組み込んでいる。タックル入った後の処理も以前より早くなりました。今もアメリカでの練習を忘れずに繰り返し練習しています。世界選手権は、まだ何位を目指すとか言える立場ではない。自分の全力を出し切り、目の前の1勝を奪いたい」