男子グレコローマン130kg級銀メダリストのイアコビ・カジャイア(ジョージア)のドーピング違反により、今年3月初めのムハメト・マロ国際大会(UWWランキング大会=アルバニア)の3位決定戦で同選手に敗れた奈良勇太(警視庁)が3位に繰り上がった。6月19日に本人のもとへメダルが届いたという。
奈良は3月末のアジア選手権(ヨルダン)でも銅メダルを取っており、130kg級へアップしてから2大会連続で国際大会でのメダル獲得となった。
2021年東京オリンピック銀メダルのカジャイアは今年5月、ドーピング検査規定で定められている「居場所情報規則」に違反したことで2024年1月6日以降、2年間の資格停止処分となり、その間の成績は無効となった。スポーツ仲裁裁判所(CAS)へ訴えて無実を主張する可能性もあった。訴えたかどうかの報道はないが、世界レスリング連盟(UWW)は奈良の繰り上げを明らかにした。