【6.19～22明治杯全日本選抜選手権･展望16】全日本王者・本名一晟（育英大）がU23全日本王者を振り切るか…男子グレコローマン72kg級

　2025年世界選手権（9月、クロアチア）の代表選考を兼ねた2025年明治杯全日本選抜選手権は、6月19日（木）～22日（日）に東京体育館で行われる。昨年12月の天皇杯全日本選手権の優勝選手が勝てば世界選手権の代表に決定、別の選手が勝てば、両選手によって当日、プレーオフが行われ、勝者が代表となる。各階級の見どころをさぐった。《大会日程》

男子グレコローマン72kg級・展望（6月19～20日）

▲アジア選手権で銅メダルを獲得の本名一晟。世界選手権への出場なるか＝撮影・矢吹建夫

※エントリーに基づいた予想であり、直前の負傷等による戦力ダウンは勘案しておりません。

　全日本学生選手権優勝を経て全日本選手権も制した本名一晟（育英大）が勢いを持ち込めるか。3月のアジア選手権（ヨルダン）でも銅メダル獲得と実力を見せた。

　全日本選手権3位の菊田創（青山学院大）はU23全日本選手権を制し、同世界選手権（10月、セルビア）の出場を決めている。シニアの世界でも結果を出しておきたい。

　国民スポーツ大会67kg級優勝の成國大志（筒井メディカルグループ）は、全日本選手権は63kg級に挑んで5位。体重的に厳しかったようで、今回はこの階級にエントリーした。減量の少ない階級で暴れられるか。

　昨年3位の小林大悟（警視庁）、全日本選手権3位の永松麗（自衛隊）、同67kg級2位の田南部魁星（日体大）、同67kg級3位の北條良真（自衛隊）、西日本学生選手権優勝の長野壮志（九州共立大）、同82kg級優勝の谷川光星（周南公立大）と、優勝戦線に浮上する可能性のある選手は多い。

【2024年全日本選手権ファイナル成績】
　▼決勝
本名一晟（育英大）○［3-3］●上垣勇二（自衛隊）
　▼3位決定戦
菊田創（青山学院大）○［8-4］●石原三四郎（中大）
永松麗（自衛隊）○［VSU、5:19=14-4］●小野健作（日体大）

《明治杯全日本選抜選手権・歴代優勝選手》＝レスリング・スピリッツ調べ
男子フリースタイル ／ 男子グレコローマン ／ 女子

エントリー選手（11選手＝略歴はレスリング・スピリッツ調べ）

※昨年12月の天皇杯全日本選手権のこの階級の3位以内の選手以外はアイウエオ順

	《2024年全日本選手権優勝》 本名一晟（ほんな・いっせい＝育英大） 2003年10月14日生まれ、21歳。新潟県出身。山梨・韮崎工高卒。2025年アジア選手権3位《主な成績》
	《2024年全日本選手権3位》 菊田創（きくた・はじめ＝青山学院大） 2004年5月21日生まれ、21歳。茨城県出身。埼玉・埼玉栄高卒。2025年U23全日本選手権優勝《主な成績》
	《2024年全日本選手権3位》 永松麗（ながまつ・れい＝自衛隊） 2000年5月16日生まれ、25歳。兵庫県出身。兵庫・六甲アイランド高～周南公立大卒。2024年全国社会人オープン選手権優勝《主な成績》
	小林大悟（こばやし・だいご＝警視庁） 2001年1月29日生まれ、24歳。山梨県出身。山梨・農林高校～拓大卒。2024年全日本選抜選手権3位《主な成績》
	田南部魁星（たなべ・かいせい＝ミキハウス） 2002年7月10日生まれ、22歳。東京都出身。千葉・日体大柏高卒。2024年全日本選手権67kg級2位《主な成績》
	谷川光星（たにがわ・きら＝周南公立大） 2003年6月20日生まれ、21歳。広島県出身。岡山・おかやま山陽高卒。2024年西日本学生選手権82kg級優勝《主な成績》
	堤大智（つつみ・だいち＝岐阜・高山西高） 2007年6月18日生まれ、17歳。岐阜県出身。2025年JOCジュニアオリンピックカップU20-72kg級優勝《主な成績》
	長野壮志（ながの・そうし＝九州共立大） 2003年6月9日生まれ、22歳。愛媛県出身。愛媛・八幡浜工高卒。2024年西日本学生選手権優勝《主な成績》
	成國大志（なりくに・たいし＝筒井メディカルグループ） 1997年11月13日生まれ、27歳。東京都出身。三重・三重・いなべ総合学園高～青山学院大卒。2024年国民スポーツ大会67kg級優勝《主な成績》
	野村健斗（のむら・けんと＝育英大） 2006年2月12日生まれ、19歳。愛知県出身。愛知・星城高卒。2024年全日本学生選手権3位《主な成績》
	北條良真（ほうじょう・りょうま＝自衛隊） 1998年10月1日生まれ、26歳。岡山県出身。岡山・高松農高～神奈川大卒。2024年全日本選手権67kg級3位《主な成績》