Flo WRESTLINGなど米国のメディアは、昨年のパリ・オリンピック女子68kg級優勝のアミート・エロル(米国)が、けがと貧血のため、今月14日にニュージャージー州ニューアークで行われる世界選手権代表決定戦「FINAL X」への参加を取りやめたことを報じた。規定により、今年の世界選手権の代表になることはない。
同選手はソーシャルメディアに「世界代表選考会(5月16日~17日)中に貧血を発症し、けがと重なって、さらに悪化してしまいました」と投稿し、大事をとって「FINAL X」を棄権することを明らかにした。
投稿では「今週末に出場するすべてのレスラーの皆さんの健闘を祈っています! 世界の舞台で私たちを代表する素晴らしいチームになることは間違いありません。FINAL Xの出場選手(対戦予定の相手)であるアレクサンドリア・グラウド選手、あなたならできるはずです。世界選手権では応援しています!」と続けた。
同選手は、「10代にして4世代の世界選手権制覇」「2年連続で同一年のU20・U23・シニアの世界選手権制覇」「男女を通じた米国史上最年少の世界チャンピオン」「10代で2度のシニア世界チャンピオン」など、米国レスリングの歴史を次々と塗り替えた選手。
パリ・オリンピックでは、本来の72kg級から68kg級へ下げて出場し、見事に優勝。須﨑優衣(キッツ)に続いて世界で2人目のグランドスラム(4世代の世界選手権&オリンピック)を達成した。米国メディアによると、現在、国内外で82連勝.。
自動的に米国の同級代表となるアレクサンドリア・グラウド(28歳)は、2018年のU23世界選手権(ルーマニア)で森川美和(当時日体大=現ALSOK)に敗れながらも銅メダルを獲得。最近では今年2月のUWWランキング大会(アルバニア)で3位に入っている。