【6.19～22明治杯全日本選抜選手権･展望11】世界一奪還を目指す森川美和（ALSOK）が勝ち抜くか…女子65kg級

　2025年世界選手権（9月、クロアチア）の代表選考を兼ねた2025年明治杯全日本選抜選手権は、6月19日（木）～22日（日）に東京体育館で行われる。昨年12月の天皇杯全日本選手権の優勝選手が勝てば世界選手権の代表に決定、別の選手が勝てば、両選手によって当日、プレーオフが行われ、勝者が代表となる。各階級の見どころをさぐった。《大会日程》

女子65kg級・展望（6月19～20日）

▲世界一奪還を目指す森川美和＝撮影・矢吹建夫

※エントリーに基づいた予想であり、直前の負傷等による戦力ダウンは勘案しておりません。

　昨年の世界選手権の優勝は逃したが（3位）、全日本チャンピオンへの返り咲きを果たした森川美和（ALSOK）が、昨年に続く世界への挑戦を目指す。今年はUWWランキング大会（アルバニア）、アジア選手権（ヨルダン）で連続優勝と好調。世界選手権では第1シードの可能性もあり、何としてでも勝ち抜きたいところ。

　全日本選手権2位の北出桃子（至学館大）が、2月の「ペトコ・シラコフ－イワン・イリエフ国際大会」（ブルガリア）とジュニアクイーンズカップU20ｰ65kg級で連続優勝。昨年のU20世界選手権優勝の池畑菜々（育英大）は全日本選手権3位のあと、ジュニアクイーンズカップU23-65kg級で優勝。勢いに乗って森川をしのげるか。

　ジュニアクイーンズカップU20ｰ65kg級2位の菱沼綾南（東洋大）や法大の2選手（浅井紅吏、諸星菜夏）が優勝戦線に浮上できるか。

【2024年全日本選手権ファイナル成績】
　▼決勝
森川美和（ALSOK）○［5-0］●北出桃子（至学館大）
　▼3位決定戦
池畑菜々（育英大）○［4-4］●吉川海優（自衛隊）
寺本鈴（山梨学院大）○［VSU、4:41=11-0］●佐藤宝瑠（茨城・鹿島学園高）

《明治杯全日本選抜選手権・歴代優勝選手》＝レスリング・スピリッツ調べ
男子フリースタイル ／ 男子グレコローマン ／ 女子

エントリー選手（6選手＝略歴はレスリング・スピリッツ調べ）

※昨年12月の天皇杯全日本選手権のこの階級の3位以内の選手以外はアイウエオ順

	《2024年世界選手権2位／2024年全日本選手権優勝》 森川美和（もりかわ・みわ＝ALSOK） 1999年7月22日生まれ、25歳。静岡県出身。東京・安部学院高校～日体大卒。2025年アジア選手権優勝《主な成績》
	《2024年全日本選手権2位》 北出桃子（きたで・ももこ＝至学館大） 2005年6月11日生まれ、19歳。大阪府出身。愛知・至学館高卒。2025年ジュニアクイーンズカップU20ｰ65kg級優勝《主な成績》
	《2024年全日本選手権3位》 池畑菜々（いけはた・なな＝育英大） 2004年7月6日生まれ、20歳。兵庫県出身。兵庫・芦屋学園高卒。2024年U20世界選手権優勝《主な成績》
	浅井紅吏（あさい・あかり＝法大） 2003年7月30日生まれ、21歳。愛知県出身。東京・安部学院高卒。2025年ジュニアクイーンズカップU23-72kg級3位《主な成績》
	菱沼綾南（ひしぬま・あやな＝東洋大） 2006年9月5日生まれ、18歳。宮城県出身。東京・安部学院高卒。2025年ジュニアクイーンズカップU20ｰ65kg級2位《主な成績》
	諸星菜夏（もろほし・なな＝法大） 2006年7月18日生まれ、18歳。埼玉県出身。埼玉・埼玉栄高卒。2024全日本女子オープン選手権3位《主な成績》